加古川在住で今春加古川北高校を卒業した東條新さんの個展「パンチライン」が3月19日から、ギャラリー「Galeria Punto(ガレリアプント)」(加古川市加古川町、TEL 079-424-7766)で開かれている。(加古川経済新聞)

 【写真】「パンチライン」のスカートをのぞく東條さん

 高校生の間、美術部で活動しながらも同ギャラリーに通い詰めたという東條さん。4月には愛知県立芸術大学へ進学する。同展では今まで制作した作品のうち、約60点を展示する。作品の中に同級生が登場したり、街の裏路地の怖さを表現したりするなど、どの作品も高校生活や日常見た風景、感情からイメージを膨らます独自の切り口となっている。

 「パンチライン」は「落ち」や印象付けるという意味での「パンチ」とスカートの「パンチラ」を掛けて高校生活の集大成とした。東條さんが「特に自信作」と話すのは、164個のことわざを1枚の絵に詰め込んだ「KOTOWAZA戯画」、個展の名前にもなっている「パンチライン」、公園で友人と彼女がイチャイチャしている様子を発見した時のモヤモヤした気持ちを表現した「べろちゅー」、生まれてからの18年を18本の線で表現した「18歳」など。

 中でも「18歳」は「スケッチブックに18年間のうれしかったこと、嫌だったことなどを全て思い出し、18本の線に思いを込めて描いた。線一本一本に重みを持たす作品にしたかった」と東條さん。「生まれてから今までを振り返るきっかけとなった。18本引いてみて、まだキャンバスに収まるほど案外短い、そんなに生まれてたっていないことに気が付いた」とも。

 「高校生の間でないとできない作品。これが最初で最後」と話す「パンチライン」は、宙につるした複数のスカートをめくって作品を眺めるというもの。スカートの中には、東條さんがスカートの中を想像して無意識に描いたという抽象画などが設置されている。

 東條さんは「芸術大学では絵画の構成や色について学びたい。手書きではないと表現できないものがある。パソコンを使ったデジタルなデザインが多い中で、絵画的なタッチを大事にしたデザインに挑戦したい」と話す。

 ガレリアプントの山本暁子さんは「流されないところが東條君の良いところ。自分の意志を貫いて表現を続けてほしい」と話す。

 開催時間は11時〜19時30分(最終日は16時まで)。入場無料。今月29日まで。