阪神・淡路大震災の被災地を舞台にした公演「尊(mikoto)〜1000万ドルの夜景〜」が3月6日〜8日、神戸・三宮の劇場「神戸三宮シアター・エートー」(神戸市中央区琴ノ緒町5)で上演される。(神戸経済新聞)

 【写真】WITHYOU公演「尊〜1000万ドルの夜景〜」出演者ら

 奥野裕介さんが主宰するプロジェクト「WITHYOU」制作の同公演(原作=宮川文吾さん)。「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」などのスタジオジブリ作品を歌う歌手・井上あずみさんの長女・ゆーゆさん(15)が初主演、脚本・演出は笹浦暢大さんが務める。

 キャストはゆーゆさんのほか、兵庫県出生の俳優・金田賢一さん、神戸出身で阪神・淡路大震災の被災経験を持つ俳優・佐上優さんなど。佐上さんはキャストの神戸弁指導も行っている。神戸公演限定ゲストとして、6日・7日はアーティストのひづきようこさん、8日はワクワクロックンロールバンド「ワタナベフラワー」が出演する。

 阪神・淡路大震災が起こった1995(平成7)年。多くの人が下を向き、生きる気力も希望も無くしてしまっている中、被災地の子どもたちに歌で希望を与えている少女・中西有希子と、東京からボランティアとしてやってきた足立利香が運命的な出会いをする物語。ロックユニット「マグロニカン」のギターボーカルとしても活動しているゆーゆさんは中西有希子役を演じ、劇中では小学校などで歌い継がれている復興の願いを込めた楽曲「しあわせ運べるように」などのギター弾き語りも披露する。

 2月10日には、井上さん・ゆーゆさん親子と佐上さんがプロモーションのために来神。ワタナベフラワーのボーカル・クマガイタツロウさんがレギュラーを務めるラジオ関西の番組「週明けクマチャンネル」にゲスト出演した。ワタナベフラワーとゆーゆさんは、2013(平成25)年のNHK「みんなのうた」に選ばれた曲「タン・タン・タン」でのコラボや「マグロニカン」楽曲の作詞・作曲を担当するなど、交流が深い。

 ゆーゆさんは「当初は東京公演のみだったが、急きょ神戸公演が決まった。震災から25年の節目を迎える神戸の地で神戸の皆さんに見ていただくことに意味があると感じている。神戸出身ではないが、3歳で白血病になり、入院生活の中で同じ病棟の友だちが亡くなるなど、幼いながら生と死の重みを知る経験をした。震災で大切な人を失った方々の気持ちにも寄り添えたら」と明かす。

 開演時間は、6日=19時30分〜、7日=13時30分〜、18時〜、8日=15時〜。チケットは3,200円〜5,500円で、前売り・学割りやS席など。問い合わせは「リッチマーケティング」(TEL 03-5794-3472)内の加藤公嗣さんまで。

 東京公演は、2月27日〜3月1日(昼と夜の2部公演)、「サンモールスタジオ」(東京都新宿区)で行う。