JR熊本駅コンコース内に、パンと焼き菓子とお茶の専門店「THE SON’S TALK(ザ・サンズトーク)」がオープンして、5月19日で1カ月がたった。(熊本経済新聞)

 THE SON’S TALK(ザ・サンズトーク)、商品と店舗

 熊本の人気パティスリー「アントルメ果樹」(熊本市東区東野1)の新業態。店主の柴田悠貴さんは「洋菓子店として50年以上営業してきた歴史と、アントルメ果樹が掲げる『喜びの分かち合い』の精神を引き継いだ」と話す。店のコンセプトは「『話したくなる』を持ち帰る」。ロゴマークにも吹き出しのアイコンを用いた。

 商品はクロワッサンと、焼き菓子と紅茶を用意。

 「ケーキ屋が作るパンを考えたときに、フランスで親しまれているクロワッサンに洋菓子のテイストを組み合わせた商品が浮かんだ」と柴田さん。一番人気の「アーモンドキャラメルクロワッサン」(380円)は、アントルメ果樹で長年親しまれている「ふろらんたん」から着想を得たという。アーモンドキャラメルのほか「モンテギュー(プレーン)」(380円)、「スイート」(195円)の3種類を毎日販売する定番商品とし、定期的に入れ変わる商品で「あんバター」(420円)、「ヴァローナ(チョコ)」「ソーセージ」(以上350円)、サンドイッチなどを用意する。

 看板商品の「ふろらんたんラスク」は、フランス産発酵バターを使ったラスクの上に、アーモンドキャラメリゼを敷き詰め、「上品な甘さと芳醇な香りが口いっぱいに広がる」という。6枚入り(1,500円)と10枚入り(2,500円)のほか、熊本の観光名所を箱に描いた2枚入り(500円)も用意。「熊本には阿蘇や天草、熊本城など多くの観光名所がある。その中でも、自分が訪れた場所が描かれたものを土産にしてもらうことで、熊本での出来事や経験などを家族や友人と話してもらえたらという思いを込めた」という。

 熊本の茶葉を使い「菓子に合うように」とオリジナルでブレンドした紅茶などは現在、パックで販売。「今後は、抽出してドリンクとして販売したい」という。

 柴田さんは「熊本駅の中にある店なので、県外から訪れた人には思い出になる菓子を、日常的に駅を利用する地元の人には気軽に立ち寄れるパン店として利用してもらえる店にしていけたら」と意気込む。

 営業時間は9時〜20時。