大阪・京橋の空襲を演劇で 72年前の歴史を風化させない試み

大阪・京橋の空襲を演劇で 72年前の歴史を風化させない試み

 大阪・京橋グランドスペース(大阪市都島区東野田町3)で8月14日、演劇「未来へのメッセージ」が上演される。主催は京橋地域活性化機構(東野田町3)。(京橋経済新聞)

 演劇「未来へのメッセージ」チラシ

 終戦前日の1945(昭和20)年8月14日、現在の大阪ビジネスパーク付近にあった大阪砲兵工廠(こうしょう)が空襲を受け多くの人が亡くなった。京橋駅にも砲弾が直撃。500人以上が犠牲になった。同機構理事の鷲見慎一さんは、戦時中に京橋で起きたことを忘れないようにしたいと演劇にすることを計画。知人がいた演劇集団アトリエッジ(東京都)に呼び掛け、同劇団の戦争をテーマにした舞台「流れる雲よ」を京橋版にアレンジすることで実現した。

 あらすじは、大坂大空襲の焼け跡から出てきたラジオを正人(整備士)が修理すると、軍事ニュースに混ざって奇妙な内容が流れてくる。その放送は実は未来からのもので、日本が負けることを知った正人と、友人で軍人の光太郎の葛藤を描く。戦時中の日本から現代、未来の日本を考えてほしいという願いを込める。

 光太郎役の森川翔太さんは「京橋大空襲のことは知らなかった。今の平和な日本を残してくれた方々に感謝と祈りを込め、一人でも多くの人に72年前の惨劇を伝えていきたい」と話す。正人役の黒貴(くろたか)さんは「大学4年間は大阪で過ごし、よく京橋にも行った。空襲からしっかり復興していて活気あるすてきな街という印象。故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知るのが歴史。同世代、後輩たちにしっかり伝えていきたい」と意気込む。

 12時30分開場、13時開演。料金は1,000円。

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