茨城県内の高校生らによるビジネスプランのプレゼンテーション大会「IBARAKIドリーム★パスAWARD」が1月19日、駿優教育会館(水戸市三の丸)で開かれる。主催は茨城県教育委員会。(水戸経済新聞)

 企画立案の様子

 地元高校生らを対象に、地域の課題発見・解決に向けた企画立案や実践を通し、夢や希望を持つ心を育むとともに、高い創造意欲とリスクに対しても積極的に挑戦するアントレプレナーシップ(起業家精神)を持った人材の育成を目的に茨城県教育委員会が推進する「IBARAKIドリーム・パス事業」の一環。2019年7月から始まり、これまで4回の講座を行っている。

 茨城県教育庁総務企画部生涯学習課・振興担当者の郡司美知子さんは「予測が難しく変化の激しい時代、自ら考え行動し解決できる人材の育成が重要」と話す。

 7月21日のSTEP1「企画立案」には高校生77人、大学生・専門学校生らを中心とした指導者22人が参加。地域課題の解決や夢を実現するための企画書作成を行った。8月13日時点で、提出された企画は25件。8月26日の企画書選考会で15件に絞られた。

 9月7日のSTEP2「実践活動ガイダンス」では、選考を通過した15チームへの事前ガイダンス、活動資金の提供があり、約4カ月間におよぶ実践活動がスタート。11月16日のSTEP3「中間報告会」で、実践活動の進ちょく状況発表、企画のブラッシュアップを行った。

 実践活動では、伊奈高校が「すまいるスペース」として、街の活性化や少子化対策のため、託児環境を備えた、地域の人々が気軽に集まれる場所をつくり、イベントを開催。石岡二高は、空き店舗を活用し、カフェや勉強スペース、ミニ図書館を開設。多世代交流の場、地域のにぎわい創出を図った。

 土浦日本大学中等教育は、廃校を利活用し、一人暮らしや家に閉じこもりがちな高齢者の地域交流の場となる「学(楽)校」の開校。笠間市リーダースクラブは、若者の力で茨城を元気にしようと、各地区の高校生会とともに若者による音楽フェス「M」Fes」を開いた。

 当日発表するのは、地域課題カテゴリー=石岡第二高等学校「理想を現実に!勉強スペース&カフェ」、石岡商業高等学校「フューチャーセンターによる石岡活性化」、伊奈高等学校「すまいるスペース〜Wecanmakeasmile〜」、土浦日本大学中等教育学校「いきいき夢学校!〜廃校を利用した高齢者向けの学校へ〜」、岩瀬日本大学高等学校「ちゃりんりん」、笠間市リーダースクラブ(水戸桜ノ牧、水城、常磐大高、常総学院)「お年寄りを元気にしよう!!〜お年寄りをひとりにさせない〜」、笠間市リーダースクラブ(水戸二、水戸三、緑岡、勝田工業、水戸桜ノ牧、石岡一、常磐大高)「『M』Fes」。

 LGBT啓発=石岡第二高等学校「だれが『誰』を好きでもいいじゃない!!」。起業(商品開発)=波崎柳川高等学校「神栖市の知名度UP!神栖弁当」、伊奈高等学校「“暗い夜道を安全に歩ける”商品開発」。起業(アプリ開発)=並木中等教育学校「あなたとしゃべりたいα」、並木中等教育学校「Unityを用いたスマートフォンゲーム制作〜Unityインターハイから起業まで〜」、並木中等教育学校「仕事を楽に!〜工場の無人化プロジェクト〜」。起業(ロボット開発)=並木中等教育学校「自律型走行ロボットの開発〜人手不足解消へ〜、起業(システム開発)=並木中等教育学校「機械学習を用いたモーショントレースシステムの開発」の15チーム。

 郡司さんは「企画を立案するだけでなく、活動資金の提供を受けて実践活動に取り組み、プレゼンテーション大会では企業や行政機関などとのマッチングを目指している。資金提供や技術支援などを受け、継続して活動できるようサポートしてもらえたら」と話す。

 「高校生たちは、実践活動において多くの失敗やつまずきを経験したが、周囲の人たちのサポートを受けて自分たちの力で克服し発表に臨む。企業の方々やNPO、行政機関の人などに来場いただき、高校生たちの熱い思いを聞いて支援していただけたら」とも。「中高生の皆さんには同世代の人たちの企画や考えを聞いて来年度チャレンジしてほしい」と呼び掛ける。

 開催時間は、予選=9時30分、決勝=12時30分〜。入場無料。