ダンススクール「D-for」を運営する小野瀬智士さんが2月16日、ザ・ヒロサワ・シティ会館(水戸市千波町)でダンサーとして一区切りとなるステージ「Dance Arts Performance 想〜オモウ〜my way,my life」を開く。(水戸経済新聞)

 【写真】「Dance Arts Performance」の過去のステージの様子

 小野瀬さんは那珂市出身。沖縄アクターズスクール関東支社の教育事業担当部長や県内4カ所でのダンススクール指導のほか、イベント出演や演出を行っている。高校時代に引きこもりになりかけたという小野瀬さん。悶々(もんもん)とする中で「自分に何かできることはないか」と模索する中、兄の勧めでダンスに出合い「レッスンをこなすうちに自分自身が変わることができた」という。以降、講師や出演依頼を受けるようになり、ダンサーの道に進んだ。

 小野瀬さんは「ダンスやそれ以外のさまざまなスキルを持った人を集めて組織を大きくして、出演者にしっかり報酬を払える形を目指し『Dance Arts Performance』を行ってきたが、今回、一区切りすることを決めた」と話す。「私自身、高校を中退して引きこもりのような状況からダンスを始めた。一生懸命踊って感動してもらえることで、それまで思えなかった『生きていていいんだ』という気持ちになれた。小さいころからしっかりダンス教育受けたわけでも、海外に飛び出せるほどの自信も持っていたわけでもなかったが、私なりに一生懸命、心に響くダンスを根本にやってきたつもりだが、私の力での発展は限界を感じた」と振り返る。

 指導の傍ら、演出・出演を手掛けダンス・音楽・映像で織りなし展開してきた同ステージ。これまでに「イキル」「ツナグ」を行い、今回の「想 オモウ」で3作が完結する。

 「最初は少しだけだった映像がパワーアップできている。ただダンスを見るだけでなく、英語の歌には和訳を出したり、映像を照明や舞台セットとして使ったり、ダンスという直接的ではない表現に伝える力をプラスしている。1時間ちょっとだが、見終わった時に、映画や本が終わった時のような気持ちになってほしい」と話す。

 当日は、スクールに所属する小学生〜高校生5人をはじめ、元生徒や恩師とも共演する。小野瀬さんは「なかなかこの辺りではやっていないステージ。ダンスに興味ある方、何かスキルを持っている方はもちろん、見ていただくことが大きな協力になる。ダンスは、いろいろなものを表現して、一緒に作る人や見ていただく方とつながっていくもの。私のように、学校を辞めたりして居場所がないと思うような方を一人でも勇気づけられたら、踊ってきて良かったと思えるはず」と思いを明かす。

 「今、ダンスはかっこよく踊るものや汗をかくためのエクササイズなど多種多様。私は、このステージでどれだけ感動してもらえるかを目標に全力を尽くしたい。茨城でのダンスや芸能の盛り上げやダンスの地位向上を、これからの若い世代のためにも協力したい。良いアイデアはどんどん形にできれば」とも。

 引退後は、ダンスをきっかけに生まれたというフィリピンとのつながりをベースに、さまざまな国や地域の人と踊って触れ合っていく機会を増やしていくという。

 15時30分開場、16時開演。料金は1,500円。