水戸の「鈴木茂兵衛商店」(水戸市袴塚、TEL 029-221-3966)が5月2日、「アマビエちょうちん」の展示を始めた。(水戸経済新聞)

 【写真】「アマビエちょうちん」

 江戸時代、水戸藩の下級武士が生活を支えるため励んだといわれる「水府ちょうちん」などの製造・卸売・販売を手掛ける同社。同社でちょうちんの名入れ加工やデザインを担当する板垣翠さんは「アマビエちょうちん」は、「新型コロナウイルスの感染拡大という状況の中、少しでも早く終息してほしいという思いから、アマビエの絵をちょうちんに入れて飾ってみようと思った」と話す。古くなり、販売できないちょうちんにアマビエを描き、お守りの意味を込め観賞用として制作。「結果として、和紙のビンテージ感が良い感じとなりアマビエにぴったりだった。和紙は丈夫なこともあり、破れにくい特長もある」

 「アマビエちょうちん」は直径35センチ、長さ73センチの尺三丸という卵型の形状。板垣さんは「ちょうちんは元々お祭りや奉納で使われるもの。このような日々が早く終息することを祈っている。アマビエちょうちんを見て楽しんでいただければ」と思いを口にする。「世界中の人々が、さまざまな場所で頑張っている。みんなに感謝しながら今できることを考えていきたい」とも。

 同社では、夜梅祭りの中止を受け、販売予定だった「かんざしちょうちん」のネット販売などを開始。同社の鈴木紘太さんは「注文数は減っているが、暗くならずにちょうちん屋に出来ることを模索している。ちょうちんは生活するにあたり必要なものではないかもしれないが、これまでお祭りやお盆、居酒屋などさまざまな場面で使われてきた。当たり前の日々が早く戻ることを祈っている」と話す。

 「アマビエちょうちん」は現在、来店またはSNSなどでの閲覧のみ。要望に合わせ受注生産にも対応する。