岩手の若者が交流し、人材育成環境の構築やコラボレーションを生み出すオンラインコミュニティー「#イワテジダイ」が7月1日、発足する。(盛岡経済新聞)

 岩手出身・在住の15歳(高校生)〜30歳を対象とし、プロジェクトワーク形態の仕事の創出や、企業・行政などの関係機関を巻き込んだイノベーションの創出を目指す取り組みを行う同コミュニティー。運営は、岩手県内で地域づくりやローカルビジネス事業などを手掛ける異業種の20代が中心メンバーとなって進めている。

 代表を務める大谷史也さんは一戸町出身。現在大学4年生だが、地元を拠点とした地域商社「GINGA(ギンガ)」を立ち上げ社長としても活躍している。若者同士が交流できるコミュニティーづくりについては以前から考えていたが、実際に動き始めるきっかけには新型コロナウイルス感染症の影響があったという。

 「新型コロナウイルスの影響を受けて生活が大きく変化した。同世代の人と話す中、話題に挙がったのが『岩手の未来はどうなるのか』ということ」と大谷さん。「岩手の未来を創っていくのは自分たち若手。県内の各地域で多くの若手が活躍していて、その地域ではよく知られている。でも県全体で見るとまだまだ知らない若手がいる。まずは若手同士がつながることで未来に新しい価値を作り出していきたい」と意気込む。

 コミュニティーは、「つながるキッカケ」「うみだすキッカケ」「かつやくするキッカケ」の3つのきっかけをつくることをミッションに掲げる。まずは岩手の若手同士がつながり、交流するきっかけをつくり、交流をきっかけに若手たちが互いの仕事や得意分野、趣味・興味を生かしてプロジェクトや仕事を生み出すきっかけを生み出す。更に、若手たちが取り組む仕事やプロジェクトを積極的に県内外に発信し、応援されるきっかけを作ることで企業・行政との協力など活躍する場も増やしていく。

 コミュニティーメンバーは「フェイスブック」の機能を使った非公開グループで交流。コミュニティーへは7月1日に公開するウェブサイトもしくはフェイスブックページから直接参加できる。参加者らは出身地や活動地域、所属、趣味、興味があることなどを紹介し合い、交流を深めていく。その交流からイベントの企画や、プロジェクトなどコラボレーションの創出が期待されている。

 若者が集まることで、自然と若者に関するデータが集まるのもコミュニティーが持つ強み。どんな若者が、どこで、何をしているかといった情報を蓄積することで、若手と共に事業創出を考えている企業・行政などとのスムーズな協働、マッチングも視野に入れている。

 現在はコミュニティーへの参加者を募集。加えて、自分の経験を生かし岩手での起業やイベントの開催を目指す若者がいる一方、資金や人材などのリソースを持てないことも課題と捉え、企業・行政機関・各種団体などの協働先も募っている。

 大谷さんは「岩手の未来を本気で変えようという思いで、運営メンバー一丸となって動いている。ただ若手同士が仲良くなって終わりではなく、若手が活躍することが当然になること、そしてきちんと稼ぎを生み出すということを目指す。一緒に岩手がワクワクで溢(あふ)れる時代を作りたい」と意気込む。