アルバルク東京(以下、A東京)の田中大貴選手がBリーグ2019−20シーズンのMVP(最優秀選手賞)を受賞した。5月11日にオンライン開催された年間表彰式「BLEAGUE AWARD SHOW 2019-20」で発表された。(シブヤ経済新聞)

 【写真】「マスコットオブザイヤー」ではサンディーが4位、ルークが5位にランクインした

 日本代表でチームの中心メンバーである田中選手。「レギュラーシーズン ベストファイブベスト5」には4年連続で選出され、初のレギュラーシーズンMVPとなった。「すごく光栄」と受賞を喜びつつ、「もっといい選手になるために頑張らなければ」と気を引き締める。「大学の時に父親を亡くしたが、ずっと応援してくれていると思うのでまず父親に報告したい。(母親は)自分のことを一番応援してくれている存在で、感謝の気持ちしかない。受賞をすごく喜んでくれていると思うので、母の日の最高のプレゼントになったのでは」とも。

 田中選手は自身も「長所」と自負するオールラウンダーで、ドライブ(リングへアタックするプレー)や3ポイントシュート、アシストなどオフェンス面だけでなく強度の高いディフェンスも持ち味。今季は41試合中39試合に出場し、総得点431点(1試合平均11.1点)を挙げたほか、リーグ5位となるアシスト数189本(同4.8本)、リーグ4位のスチール(ボールを奪うプレー)数61本(同1.6本)などを記録した。

 昨シーズンはベスト5に選ばれながらも「自分自身が全く納得していなかった」と言うが、今季は「チームとしてもけが人が出たり主力選手が抜けたり苦しい状況はあったが、メンタルやフィジカル面で成長し、いいパフォーマンをしてこの舞台に戻ってこられた」と自己評価する。

 シーズンは途中で中断となったが、A東京は「激戦区」と言われた東地区で初の地区優勝を果たした。「イレギュラーな状況ではあったが、年々激しくなっている東地区で、一試合でも落とすと順位が落ちるという危機感を持って開幕からずっと戦ってきた。いいシーズンを送れていたし(その結果が)最後形に残ったので、自分たちがやってきたことを誇りに思う」と振り返った。

 この日の授賞式では、最も印象に残ったマスコットを決める「B.LEAGUE Mascot of the year(Bリーグ マスコットオブザイヤー)2019-20」の最終順位も発表された。5位(1万6947票)という結果になったA東京の「ルーク」に田中選手は「情けねぇ!」とメッセージを送った。一方で、サンロッカーズ渋谷のサンディーは2万6922票で4位となった。

 Bリーグ初年度の開幕戦に出場してから「勝手にBリーグを背負ってというか、もっと盛り上げたいと思っている」という田中選手。「年々盛り上がってきている」と感じつつ、「W杯に出場し一歩ステップアップしたと思うが、まだまだ未熟だと感じる」と話す。「世界の舞台で日本の男子バスケットボールが勝つ姿を見せたい」と目標を掲げ、来年に延期となった東京五輪に向け「自分も29・30の年になるので、チームの中でいいリーダーシップを発揮できるようにしたい」と意欲を見せた。