昭島に「地域コミュニティ助産院 こもれび家」(昭島市中神町1)」が開院した。助産師の高木静さんが産前・産後のケアを行うほか、夫の駿さんや仲間がイベントや講座を開く。(立川経済新聞)

 【写真】助産師高木静さんと夫の駿さん

 同院は、分娩は取り扱わず、産前産後ケアに特化した助産院。二世帯住宅の空き家を「居住支援法人高齢者住まい相談室こたつ」による高齢者シェアハウスと共有し、産む人・産んだ人だけではなく、老若男女が地域コミュニティーの場として集い、父親、家族、街のみんなで子育てをしていける社会を目指している。

 静さんは15年間、病院やクリニックで助産師として勤務。産後、母親が1人で育児を抱えこむ現状を目の当たりにし、自身も長女出産後に産後鬱(うつ)となった経験から、「子育てには家族力と地域力が必要」だと感じてきた。

 駿さんが専業主夫となり、男性の家事育児のスキルアップ講座やサポートを行う「主夫ラボ」として活動。講座・イベントの開催や、昭島市の男女共同参画課広報誌の編集委員などの地域活動を通じて人脈を広げてきた。

 母親の孤立による産後鬱や虐待などを防ぎたい、助産師としてもっと子育てをしやすい社会をつくりたいという思いを実現するためクリニックを退職。夫と志を持つ仲間とチームを結成した。

産前産後のケアに加え、パパの家事育児スキルアップのためのパパ塾、産前のマタニティークラスや妊娠中の食事講座、健康づくりのためのピラティス講座などを開催。「いつでも・誰でも・ずっと」をテーマに、メンバーの得意分野を生かし、地域交流の拠点として活動していく。

 現在、施設修繕費や広報のためのクラウドファンディングも行っている。集めた資金は、トイレリフォーム等の施設修繕費や乳幼児・母親のための消耗品、広報などに充てる。「クラウドファンディングを始めて、地域の方や故郷熊本の学生時代の友人から数年ぶりに連絡があるなど賛同の声が多数あり、強く励まされ、感謝している」と静さん。

「産む人、産んだ人だけではなく、老若男女、いろいろな方々が地域コミュニティーの場として集える場所にし、街のみんなで子育てをしていけるようになることが目標。ママの笑顔と子どもたちの未来のために、地域の人たちと育てていきたい」と意欲を見せる。