新型コロナウイルス感染症により、外出や外食の自粛が続き消費が冷え込む中、高田馬場周辺の各飲食店で、ランチの持ち帰りサービスが、それぞれのアイデアや工夫で始められている。(高田馬場経済新聞)

 【写真】「祭りばやし」 店頭に立ってランチの呼び込みをする店長の北崎啓之さん

 西早稲田の焼きとん居酒屋「BOO BASE WASEDA(ブーベイスワセダ)」(新宿区高田馬場1、TEL 03-5273-8910)は、400円でテークアウトランチ弁当を3月19日から提供。同店を夫婦で営む小島康敬さんは「100円でも稼がなければという切羽詰まった思いと、こんな状況でも、食事は楽しんでもらいたいという思いで始めた」と話す。

 用意した弁当は、「秘伝だれ豚丼」と「若鶏の唐揚げ弁当」の2種類で限定各10食。400円の値付けは採算度返し。時間に余裕のない人、低価格を求めている人を想定して、店内で提供するランチよりも量も値段も軽めに設定した。

 小島さんは、ランチを始めた日に、小学生の子どもを持つ母親が4つ買っていったことで、「ああ、役に立てているのかな」と手応えを感じたという。「実は、以前から妻はテークアウトをやるべきだと主張していたが、できたての料理のおいしさにこだわって受け入れなかった。今度のことは、私自身が思考を変える大事なきっかけになった。独りよがりはやめて、求められていること、必要とされていることに応えていきたい。弁当も需要を掘り起こしてメニューも増やしていければ」と前向きな姿勢を見せる。

 今年、創業40年を迎える「祭りばやし」(高田馬場1、TEL 03-3208-7539)では、3月18日に店頭でのテークアウトランチを始めた。メニューは、「のり弁」(400円)、「手羽元カレーカップ弁」(450円)、「牛バラ焼肉弁当」(500円)など。店頭に立ち、呼び込みをする店長の北崎啓之さんは、「創業以来、ここまでの冷え込みは初めて。普通の弁当箱では面白みに欠けるので、透明なカップでの提供を考えた。反応を見てこれから試行錯誤していきた」と話す。

 そのほか、東方見聞録高田馬場店(新宿区高田馬場1、TEL 03-5287-3530)も、3月9日に日替わりのランチ弁当を開始、テークアウト、店内飲食いずれも(650円)で数種類を提供している。

 「BOO BASE WASEDA」の小島さんは「この状況に、ひるむことなく、安全に配慮した料理を提供することで、ちゃんと食べることで免疫力を上げていこうというメッセージを発信していきたい」と呼び掛ける。