コミュニティー型多世代交流賃貸住宅「コミューンときわ」(浦和区常盤10)のコミュニティーとしての可能性を考える「とき話ナイト」の第1回が3月18日、「メディアとしての場所づくり〜記憶に残る事例から〜」をテーマに同施設のカフェ「マーブルテラス」で行われた。(浦和経済新聞)

 【写真】齊藤さん登壇の様子

 北浦和駅西口から徒歩10分の場所に2月にオープンした同施設。55戸の賃貸施設に中庭、屋上庭園、スタジオ、カフェなどの共用部を備える。1階には住みながら仕事をするSOHO型住宅4戸も備え、障がい者が福祉作業所で作るクッキーを販売しているNPO法人「クッキープロジェクト」による手作りクッキーと季節のデリのカフェ「マーブルテラス」も入る。

 翌日に控えた同カフェのオープンの前夜祭として開かれた同イベントは「地域で活動する人を横につなげ、ネットワークを広げよう」と同団体監事の若林祥文さんが企画。若林さんは「参加することで、自分の地域に戻った時に活動が広がりを持てるような会にしたかった」と話す。

 1回目は地域活性コンサルタントで埼玉県よろず支援拠点コーディネーターも務める齊藤哲也さんが登壇。「コミューンときわ」「マーブルテラス」の施設運営を一種の空間メディアとして捉えることで、地域の担い手によって「質の高い」場所づくりがなされ、人口減や高齢化に伴う地域コミュニティの諸問題に活路を見出しうることを、全国のさまざまな事例をあげながら、参加者と共有した。

 齊藤さん登壇後は、参加者が自己紹介・交流を行い、マーブルテラスのカフェメニューの軽食を取りながら、今後につながるネットワーク作りを行った。

 参加者の一人、川口市で家庭料理の飲食店「だしダイニング 楓」を経営する田口舞純さんは「以前は地域とあまり縁がなく生活していたが、店を始めてからは地域の人とのつながりの大切さを実感している。このような場所は今後より重要になっていくと思う」と期待する。

 齊藤さんは「お互いが共鳴し、地域の担い手が関わりたくなるような場所やイベントがここから生まれることを楽しみにしている。集会の自粛が叫ばれる中、記念すべき1 回目のスピーカーということで緊張したが、お店も満席にすることができ、自分にとっても非常にいい機会になった」と話す。

 2回目は4月24日、川越を拠点に活動する共助仕掛人の藤井美登利さんが登壇して開く。初期の開催では招待制を取るが、「今後は一般も参加できるようにしていきたい」という。