シンポジウム「第3回鉄道津波対策サミット」が11月4日、オンライン開催される。主催は和歌山大学、JR西日本、国立大学協会。(和歌山経済新聞)

 【写真】JRきのくに線で行われた鉄道からの避難訓練の様子

 「世界津波の日(11月5日)」に合わせた同シンポジウム。和歌山県広川町に伝わる故事「稲むらの火」が同記念日の由来になったことから、和歌山を襲った大津波を教訓に、全国の鉄道事業者と鉄道津波防災について考える。

 同シンポジウムは2017(平成29)年に第1回を開催。第3回のテーマは「災害対応と地域振興を融合する防災イノベーション」。鉄道防災と地域振興を結ぶ事例や和歌山での鉄道防災の取組を発信し、鉄道乗車時の安心・安全の向上、地域振興につなげる。
 
 当日は3部構成。第1部は、三陸鉄道の中村一郎社長が「三陸鉄道・震災学習列車の取組」をテーマに基調講演を行う。第2部は、和歌山大学で公共交通を研究する西川一弘准教授とJR西日本和歌山支社が、鉄道防災・津波対策に関する取組と考え方、JRきのくに線における津波対策について報告する。第3部は「新しい視点やアプローチで防災・減災に取り組む」をテーマに、JR東日本横浜支社やJR四国、高知大学からパネリストを迎え、パネルディスカッションを行う。

 西川准教授は「新型コロナウイルスにより、今年は鉄道津波対応訓練などが中止・縮小化するなどの影響が出ているが、災害は待ってくれない。オンライン開催することで、県内はもちろん全国からも参加しやすくなった。新しい視点で鉄道防災・減災に取り組む事例を紹介するので、世界津波の日を前に、防災意識を高めるきっかけにしてほしい」と呼び掛ける。

 開催時間は14時〜17時。参加無料。要事前申し込み。