浄土宗寺院「甘露寺」(紀の川市貴志川町長原)に現在、「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」ファンが訪れている。(和歌山経済新聞)

 【写真】甘露寺近くの平池緑地公園に設置された「恋の柱」

 鬼滅の刃は、2016(平成28)年から今年5月まで「週刊少年ジャンプ」で連載した吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)さんのマンガ。大正時代の日本を舞台に人と鬼の戦いを描く。2019年にTVアニメ化。現在公開中の劇場版アニメは公開10日で790万人を動員し、興行収入100億円を突破した。

 同作の人気から、物語の舞台や登場人物の出身地のほか、主人公「竈門炭治郎(かまどたんじろう)」にちなみ宝満宮竈門神社(福岡県)をファンが訪れるなど、各地で「聖地巡礼」が行われている。作中の女性剣士「甘露寺蜜璃(かんろじみつり)」の影響で、甘露寺にもファンが訪れている。

 10月25日には、大阪から登場キャラクターに扮(ふん)した小学校3年生から高校1年生まで8人のコスプレーヤーが訪れ、甘露寺などで撮影を楽しんだ。

 コスプレ撮影を企画したフォトスタジオ「ミシアラグジュアリー」の嶋都支子さんは「甘露寺は整備されておりきれいで『鬼滅の刃』の作品の雰囲気と合う。いい写真がたくさん撮れそう」と話す。コスプレした女子高生は「『おもちゃ電車』に乗れて楽しかった」と笑顔を見せる。

 住職の山下芳巌さんは「普段は神社仏閣に足を運ばない若い人たちが訪れるきっかけになれば。誰でも出入りできる開かれた寺にしたい」と話す。

 紀の川市では甘露寺境内に撮影背景になる特製雨戸を設置。コスプレーヤーを受け入れるため、甘露寺前駅近くの西貴志コミュニティーセンターに更衣室を用意する。

 甘露寺の特製雨戸公開時間は10時〜16時(月曜をのぞく)。更衣室は土曜・日曜のみ。どちらも12月13日まで。