津久井在来大豆100キロを使い、みそづくりをするイベントが2月15日、逗子小学校体育館で行われ、事前に申し込んだ約100人が参加した。主催は逗子文化プラザ市民交流センター。(逗子葉山経済新聞)

 【写真】ゆであがった大豆は水気をきってザルに取る

 4年目となる同イベントの開催のきっかけは、準備から片付けまで全面的に協力している逗子の老舗豆腐店「とうふ工房とちぎや」の亀田勝さん。2004(平成16)年に新聞で「津久井在来大豆」のことを知る。糖度が高く、良質な味と生産量の希少さから「幻の大豆」と呼ばれ、「大豆の会」(相模原市緑区)代表、石井好一さんが普及に努めている。亀田さんは石井さんのみそづくりに参加し、「豆のおいしさを実感して、店でも豆腐に使うようになった。みそづくりも店の前で地域の人と始めたら参加したい人が増えてきて、交流センターに相談した」と話す。

 相模原から仕入れた約100キロの大豆は前日に亀田さんが水に浸しておく。当日は体育館の隣、交流センターの中庭、フェスティバルパークで朝7時から釜を3つ設置し、まきで火加減を調節して約4時間ゆでる。煮立ってきたらアクをすくい、吹きこぼれないように見守る。

 イベントを知らずに会場を訪れる親子連れも多く、大豆をゆでている釜をのぞき込み、鍋から大豆を取って試食させてもらうと「おいしい。これがみそになるんだ」と関心を寄せていた。

 この日、朝5時に大鍋や釜を積んで相模原を出発して来た石井さんは「昔は冬になると地域のみんなで作るイベントのようなものだった。今はみそを大豆から作ることを知らない人も多い。多くの人に知ってもらういい機会」と話し、「今年は豆が豊作で良かった。おいしさを知ってもらって津久井の豆がもっと注目されたらうれしい」と笑顔を見せた。

 ゆでた豆は、2キロずつ分けられ、12時から始めるみそづくりの会場へ運ばれる。塩と麹(こうじ)だけで造る無添加みそになる。参加者は材料と桶や手袋など必要な道具を受け取り、石井さんの指示に従って、ビニール袋の中で豆を潰し、塩や麹と混ぜ、空気を抜き、たるに詰める。食べ頃は1年後という。