2020年3〜5月には新型コロナウイルスの拡大防止のため外出自粛が要請され、会社員の多くも自宅で過ごす時間が大幅に増えたことだろう。

この時期に、自宅で快適に過ごすのに適しているサブスクリプションサービス(以降「サブスク」)の利用を増やした人はどれほどいたのだろうか。また、増やした場合にはどのような利用の仕方をしたのだろうか。全国の会社員552人を対象にサブスクの利用状況を調査し、利用していると回答した会社員221名に訊いた。

Q. 2020年3〜5月の外出自粛期間に入ってから新しく始めたサブスクはありますか?

はい 55.2%
いいえ 44.8%

調査時点でサブスクを利用している会社員に訊ねたため、「はい」には外出自粛期間に入ってからはじめてサブスクに加入した人も含まれる。会社員全体で見ると、22.1%の人が自粛期間に何らかの形でサブスクに加入していた。

サブスク加入者のうち、未婚者では49.2%、既婚者では63.2%が新しく始めたサブスクがあると回答している。子どもがいる人では68.8%が新しくサブスクを始めているのに対し、子どもがいない人では47.5%にとどまった。

学校が休みになって子ども達が終日自宅にいるという家庭も多かったと思うので、家族と一緒に楽しむために加入した人が多いのかもしれない。1つのアカウントで視聴する人数が多い方がコストパフォーマンスが良いことも関係している可能性がある。

それでは、新たに加入したサブスクの種類と加入した理由を見てみよう。

Q. 3〜5月の外出自粛期間に入って使い始めたサブスクのサービス名と理由を教えてください

「Amazon Prime。子ども達の気分転換に映画等を観るため」(女性、40代)
「Hulu。自宅にいることが多くなり動画を視聴したくなったから」(男性、40代)
「Netflix。おうち時間がふえたため」(女性、20代)
「楽天マガジン。時間があったので、雑誌を読もうと思ってです」(女性、20代)
「G Suite。スケジュールやタスク管理、メモ等の集約のため」(女性、30代)
「スタディサプリ。子ども達や自身の勉強のため」(女性、40代)
「カフェのサブスク。気晴らし。美味しいものを家で飲みたいから」(女性、40代)
「宅配ピザ(のデリバリーサブスク)。外に出たくないから」(女性、30代)
「Nintendo Switch Online。子供と過ごすなかでSwitchのソフトを数本購入しました。特にスーパーマリオメーカー2では有料会員にならないと楽しめない投稿ステージが多く、月額料を払って楽しんでいます」(男性、30代)
「ボイメンシークレット。ライブがなくなったので」(女性、30代)
「マイリトルボックス。百貨店の化粧品カウンターでもタッチアップしてもらえないしテスターにも触れられないので、店舗でコスメを買うモチベーションが減ったため。何が届くか分からないコスメのサブスクはワクワク感があるから」(女性、30代)

やはり、自宅にいる時間や自由時間が増えたからという理由が圧倒的に多かった。

他方で、外出自粛でできなくなったことを補う目的で加入したという声も見られた。積極的な理由であるためか、詳しく記述してくれた回答者が多かった。

子どものためや、子どもと一緒に過ごすために加入したという回答も目立ち、子どもがいる人にサブスク新規加入が多いという先ほどのデータを裏づける結果となった。

Q. 外出自粛期間に入って使い始めたサブスクに月にいくら程度使っていますか?

500円以下 9.0%
500円超1,000円以下 32.0%
1,000円超2,000円以下 32.8%
2,000円超3,000円以下 8.2%
3,000円超4,000円以下 8.2%
4,000円超5,000円以下 4.9%
5,000円超 3.3%
わからない 1.6%

外出自粛期間以前から使っていたサブスクの料金は含めない、自粛期間以降の増加額を訊いた。

2,000円以下が全体の7割以上を占めている。新たに加入したサブスクを複数挙げた回答者がいなかったことも考え合わせると、それほど高額ではないサブスクを1つだけ増やした会社員が多いようだ。

まとめると、サブスクを利用している会社員の半数以上が、コロナウイルスによる外出自粛を機にサブスクを開始もしくは追加していた。配偶者や子どもがいる人がサブスクに加入したケースが特に多く、自宅での家族との時間を有意義に過ごすために2,000円程度までをサブスクに追加投資したという会社員像が浮かんでくる結果であった。

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定額制サービスのビジネスモデル

(三田祐介)

「お金に関するアンケート」
調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2020年6月
調査対象:全国20〜40代の会社員
有効回答数:552件