最後は生活保護も… 高齢ひとり暮らしが直面する深刻なお金の悩み

最後は生活保護も… 高齢ひとり暮らしが直面する深刻なお金の悩み

 生涯未婚率は男女ともに過去最高を記録。それに伴い、高齢者のひとり暮らし人口も増加傾向にある。シニアのシングル女性について調査をしている「わくわくシニアシングルズ」では、会員たちが何に困っているのか調査し、生の声を聞いている。高齢のひとり暮らし女性が直面するお金にまつわる深刻な悩みを紹介しよう。

いつか必ず来る、病気や要介護状態になる日におびえて過ごす毎日

 おひとりシニアにとって、もっとも怖いのは病気や要介護状態になること。「わくわくシニアシングルズ」が日常生活の不安について調査したところ、「健康や病気のこと」を挙げる人が7割近くいたことからもわかる。

「突然半身不随や認知症になり、自分で何もできなくなった時、どうしたらよいのか。日々の生活で手いっぱいで、いざという時にケアしてもらうための預貯金はありません」(60代・パート)、「生活のために無理な仕事を続けた結果、がんになり仕事を辞めることに。無年金の両親を抱え、治療をしながら月数万円のパートを続け、預貯金を取り崩しながら生活しています。それも自分が60才を迎える前に底を尽きそう」(50代・パート)

35年間、厚生年金を払っても月の受給額の手取りは約10万円

「42年間年金を払い続けました。そのうち35年間は厚生年金です。それでも、月の年金受給額から介護保険料や国民健康保険などを控除された手取りは、月約10万円しかありません。年金が少ないとわかっていたので、10年前に公営住宅に入り、家賃を抑えていますが、以前住んでいた民間住宅に住み続けていたら、生活できませんでした」(70才・無職)

体力が落ちてくる年齢なのに求人は体力仕事ばかり

 高齢者は求人自体が減る。それなのに、こんな問題もあるという。

「58才の時、17年勤めた派遣先を“クビ”になり、退職金もありませんでした。すぐにハローワークに足を運び、シニア向けの求人票を見ましたが、清掃や介護などの体力仕事ばかり。体力が落ちてくる年齢なのに、体力を使う仕事しかないのが現実です」(59才・パート)

 無理して仕事をし、体調を壊して働けなくなってしまったケースも。仕事があるのはありがたいが、長く続けるなら、健康への配慮は欠かせない。

生活保護の受給を検討しているシニアが4割

 もし働けなくなったら「生活保護を受ける」という人が40.9%、「不動産を売却して生活費にあてる」という人が12.8%という統計結果がある。ひとり暮らしの高齢者は、“人に頼りたくない”という意識の強い人が多く、最後の頼みの綱を、行政に求める人が少なくない。中には、「長生きしたくない」「人の力を借りてまで生きるべきかわからない」という声も…。年金だけでは生活できない老後ひとり暮らしの人にとっては、勤労が唯一の生命線になるのだ。

*参考文献/『シニアシングルズ 女たちの知恵と縁』わくわくシニアシングルズ著(大月書店)、中高年齢シングル女性の生活状況アンケート調査報告書2017年

※女性セブン2018年12月13日号


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