退職金で夢のスーパーカー購入に妻激怒 男のロマンはカーシェアで実現を

退職金で夢のスーパーカー購入に妻激怒 男のロマンはカーシェアで実現を

 老後の虎の子資金である退職金。まとまったお金が入ったことで、自分の趣味・嗜好のための“大きな買い物をしたい”という気持ちになるのは自然なことだ。その代表例のひとつが車だろう。

 だが長年、都内の信用金庫に勤めてきた永田さん(61・仮名)はそれでトラブルになった。

「免許は持っていても都内だと車に乗る頻度も限られています。だから定年まではマイカーの購入は控え、家族旅行もレンタカーで済ませてきました。

 そこで定年退職の際に、長年働いた自分へのご褒美のつもりで、退職金の3分の1に相当する500万円を使って、夢だったスポーツカーを購入したのです。妻と2人でツーシーターに乗って遠出するなんていいでしょう? 驚かせるつもりで直前まで黙っていたのです。ところが、いざ話を切り出してみると妻が突然、烈火のごとく怒り出したんです」

 同い歳の妻の言い分は、「私が家庭を守ってきたからあなたは仕事に打ち込めた。退職金は夫婦の共有財産だ」だった。妻は2週間ほど口を聞いてくれず、娘の懸命の取りなしでようやく和解できたという。

「大きな買い物は家族とよく話し合ってから」と諌めるのは、ファイナンシャルプランナーの森田悦子氏だ。

「車は初期投資の金額が大きいだけでなく、都市部なら駐車場代も毎月の大きな出費になります。加えてガソリン代、車検代なども合わせると年間の維持費は50万円を超え、固定費として家計の負担にもなる」

 では永田さんのような「男のロマン」をどう実現したらよいのか。

「月に数回乗る程度ならカーシェアリングがお得です。週1回3〜6時間程度の利用で月1万〜2万円程度で済む。ベンツなど外国車や高級車を1時間1500円程度で利用できるサービスも出てきています。

 都市部の一般的なケースを想定すると、カーシェアリングと比べて、マイカーだと年間で26万円も高くつく。10年に1度、買い換えることも考えれば、60〜80歳までの20年間で約920万円も差が付く計算になります」(前出・森田氏)

※週刊ポスト2019年6月21日号


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