今や男性も美容に気を配る時代になりつつある。市場調査会社・富士経済の調べでは、男性の美容への対する投資額は増加の一途で、2019年には1200億円規模にまで達すると推計されている。男性の美容といえば、長らくひげそりやヘアケアが中心だったが、今はスキンケアやネイルなどに気を配る人たちも少なくない。自身の美容に投資する20〜30代の「美容男子」たちに、話を聞いた。

 IT企業に勤める20代男性・Aさんは、思春期にニキビ肌で悩んだことから、美容を意識するようになった。今でも1日2回、洗顔後は保湿や乳液、クリームなどでケアをしている。

「ニキビが治っても、跡がなんとなく残っている気がします。そんなわけで肌にコンプレックスがあり、また自分では“モテないのは肌のせい”だという思いもあって、大学生の頃からコスメに投資するようになりました。YouTubeで最新美容情報を仕入れ、コスメを買い漁る日々です」(Aさん)

 Aさんが美容に本腰を入れるきっかけとなったのは、就職活動中での出来事だった。

「やはり、肌つやと血色の良い同級生ほど、優良企業の内定をもらっている印象がありました。それで美容への投資に拍車がかかりました」(Aさん)

 広告代理店に勤める30代の男性Bさんは、クリームやコンシーラーで肌荒れを隠し、肌色を整えることが習慣になっている。

「20代の頃と比べて、不摂生の影響が肌に出やすくなったことから、朝と夕方にメイクをするようになりました。すると肌も見違えるように綺麗になり、容姿への自信がつきました」(Bさん)

 30代のメーカー社員・Cさんは、美容グッズや化粧品に毎月1万円前後かけているが、ちょっとした“不満”があると明かす。

「男性の美容に関する情報はまだまだ少ない。口コミを参考にできればいのですが、自分で試さないと分からないことも多いです。もっとみんなが当たり前に使うようになって、情報がたくさんあればいいのにと思います」(Cさん)

 各メーカーから、男性向けコスメ商品が続々と発売されている昨今、美容意識の高い若者たちが牽引するかたちで、今後も男性向けコスメ市場は成長し続けそうな勢いだ。