新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、緊急事態宣言が発令されて以降、以前より“使える時間”が増えたことを実感する人は多いだろう。そうしたなか、新しい趣味や先送りにしていた物事と向き合うことにした人たちに、話を聞いた。

 20代の女性会社員・Aさんは、在宅勤務で通勤時間がなくなり時間ができたことをきっかけに、今までサボっていたヨガのレッスンのオンライン上での受講を開始した。

「人気の先生のレッスンは事前の整理券が必要な上に、汗でダラダラになったレッスン後にシャワーを浴びてまた化粧をするのが面倒で、足が遠のいていました。

 自宅でのオンラインヨガは場所の制約がなく、予約の上限もないし、準備は最小限のスペースとヨガマットだけ。行き来の時間も不要だし、すっぴんのまま参加して、そのまま自宅でシャワーを浴びるだけでいい。仕事終わりの夕方、レッスンへ参加することが、日課になりました。今までは何をやっても全然続かなかったのですが、初めて継続できることに取り組めるようになりました」

 在宅勤務が始まって以降、週末の趣味としていた料理を一層極めるようになったのは、20代の男性会社員・Bさん。

「三食を自炊する必要がでてきた上に、料理への時間を避けるようになったことから、旨味を凝縮する低温調理機や、独特の風味付けが出来る燻製ロースターなどの調理機器を買い揃えました。時間はかかりますが、肉や魚介類がびっくりするほど美味しく仕上がる。それ以外に、今はスイーツにも挑戦していますし、これまで平日はなるべく控えていたニンニクや餃子も、匂いを気にせず思う存分楽しめるようになりました。今度は自家製の漬物や梅酒にも挑戦してみたいです」

DIYに家計の見直しも

 30代の男性会社員・Cさんは、部屋の大がかりな整理きっかけに、家具の自作に挑戦したという。

「生活環境を整理して物を減らした結果、さらなる整理のための棚が欲しくなりました。満足な既製品がなかったため、関心のあったDIYをする良い機会だと考え、本棚を自分で一から組み立てることに。道具や木材、塗料はすべてネット通販で注文し、YouTube上の動画を元に計15時間をかけて3列の棚を作成。コストも既製品購入の半額で抑えられて、満足しています」

 30代の女性会社員・Dさん夫妻は、コロナ禍の経済状況を鑑み、自分たちの家計の見直しを行った。

「仕事や職場が、急に無くなってしまうかもしれない時代。万が一の場合に備え、夫とともに先送りしてきたキャッシュフローの“見える化”を行っています。月々の無駄な支出、使っていないポイントカードやクレジットカードの処分、利回りの良い金融サービスの契約など、やるべきことは多い。家計の見直しが終わったら確定拠出年金、投資信託、長年出来ずにいた株式投資にチャレンジするなど、自分の身を守る資産形成をしていこうと考えています」

 コロナ禍で空いた時間を前向きに捉えている人も少なくないようだ。