サブスクリプションサービス市場は拡大を続ける一方、サービスの未利用者も多く、さらに大きく成長する余地を秘めているようだ。

 株式会社ICT総研は2月4日、「2020年サブスクリプション市場動向調査」の結果を発表した。調査はサブスクリプションサービス利用ユーザー3,976名へのアンケート調査の結果と、サブスクリプションサービス提供者への取材の結果から分析した。アンケート実施時期は2019年12月9日から16日。ここで言う「サブスクリプション」は定額制サービスのこと。

 2019年のサブスクリプションサービスの市場規模は約1兆1,440億円で、前年の1兆180億円から拡大した。2019年の同市場の内訳は、スポーツジム、ファッション、美容、飲食店、教育、ソフトウェア、その他のサービスなどの「サービス・健康・教育」領域が5,330億円(構成比47%)、各種物品や飲食物の定期購入、カーシェア、自動車等の定額利用などの「物品購入・レンタル」領域が2,060億円(同18%)、音楽配信、動画配信、電子書籍、デジタルニュース等の「デジタルコンテンツ」領域が4,050億円(同35%)で、「サービス・健康・教育」領域が全体の約半分を占めている。

 2019年の同市場の内訳は、スポーツジム、ファッション、美容、飲食店、教育、ソフトウェア、その他のサービスなどの「サービス・健康・教育」領域が5,330億円(構成比47%)、各種物品や飲食物の定期購入、カーシェア、自動車等の定額利用などの「物品購入・レンタル」領域が2,060億円(同18%)、音楽配信、動画配信、電子書籍、デジタルニュース等の「デジタルコンテンツ」領域が4,050億円(同35%)で、「サービス・健康・教育」領域が全体の約半分を占めている。

 サブスクリプションサービスの利用者に対して、普段利用しているサービスを聞いたところ、60代以上を除くすべての年代で、「音楽」「動画」が1位、2位を独占。3位については、10代・20代が「ゲーム」、30代・40代は「書籍・雑誌・コミック」、50代は「新聞・ニュース」と、年代ごとに傾向の違いが見られた。

 普段利用しているサブスクリプションサービスの月間利用金額を聞いたところ、月額利用金額1万円以上が多かったジャンルは「ファッション・美容」、1,000円以上1万円未満が多かったのは「新聞・ニュース」「教育・学習・資格」「飲食店・食料品宅配」「カーシェア・自動車定額利用」、1,000円未満が多かったのは「音楽」「書籍・雑誌・コミック」「アプリ・ソフトウエア」「動画」「ゲーム」となった。なお「ファッション・美容」は月額利用金額1万円以上が最も多く32%だが、1,000円以上1万円未満も31%となっている。

 サブスクリプション市場の認知は進んでいる一方で、いちはやくビジネスを立ち上げた企業が、撤退する動きも見られる。サブスクリプションサービスは定額で料金を継続的に払い続けるサービスであるが、電気・ガスのように利用に応じて利用料金を支払い続ける「リカーリング」と呼ばれるビジネスも注目されており、今後さまざまな業種で「所有」から「利用」に向けたビジネスモデルの変化が起こることが予想される。

 一方、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社は2019年12月9日から10日にかけて、18歳から69歳の男女を対象に「令和の消費に関するアンケート調査」を実施。1,502名から有効回答を得た。

 普段どのようなサブスクリプションサービスを使っているかを複数選択で聞いたところ、最も多かったのは「映画・ドラマ・アニメ」の14.9%で、以下、「音楽」9.7%、「本・雑誌」5.9%、「食品」4.7%、「ゲーム」4.2%の順で続いた。中でも10代から20代の利用率は「映画・ドラマ・アニメ」が28.9%、「音楽」が21.1%で、エンタメのサービス利用が高かった。その一方で、「サブスクリプションサービスは使っていない」と回答をした人は全体で64.2%を占めた。

 サブスクリプションサービスは、動画・音楽を中心に拡大を続けている。この中に「ゲーム」などの強力なサービスがいかに食い込んでくるかで勢力図は変わりそうだ。

サイトウ イサム[著]、加藤 秀行[著]