岸井ゆきの、『愛がなんだ』で成田凌のラブラブすぎるアドリブにびっくり!

岸井ゆきの、『愛がなんだ』で成田凌のラブラブすぎるアドリブにびっくり!

連続テレビ小説「まんぷく」で、ヒロイン福子の姪、タカ役に扮し、爽やかな存在感を見せていた岸井ゆきの。本日、4月19日より公開中の『愛がなんだ』では、恋愛至上主義のアラサー女子、テルコ役を演じた。角田光代の恋愛小説を映画化した本作で、岸井は「自分とはまったく違うタイプ」という恋に盲目なテルコ役に、どのようにアプローチしていったのだろうか?

マモル(成田凌)のことが大好きなテルコの日常は、まさにマモル一色だ。いつ呼び出されてもいいように、常にスタンバイしていて、マモルから声が掛かると仕事も後回しにしてすっ飛んでいく。いわば“都合のいい女”なのだが、あまり重くとられないように、マモルの前では「たまたま空いていた」と、平静を装うところもなんだかいじらしい。岸井は原作と脚本を両方読み込み、そのおもしろさにうなったそうだ。

「原作がおもしろければおもしろいほど、プレッシャーを感じます。映画の脚本は原作にすごく寄り添いつつ、映画でしか描かれないことも描かれていました。これは、すごくおもしろい映画になりそうだと思う一方で、私のさじ加減1つで作品が台無しにもなってしまうとも思いました」。

映画で主演を務めるのは、『おじいちゃん、死んじゃったって。』(17)に続き2本目となった。「あの時は初主演でしたが、家族の話でメインキャストも多かったし、岩松了さんや光石研さんなど、ベテランの皆さんに支えられてようやく真ん中に立てている感覚でした。だから甘えるところは甘えさせてもらいましたが、今回は、テルコの話で、そうはいかないなと。かなりストイックになっていたところがあったと思います」。

しかも、テルコの恋愛思考は、岸井自身とは全く異なるもので「私は好きな人に対してこんなふうに行かないし、行けない。恋愛がすべてじゃない」と最初は戸惑いを覚えたが、そこから気持ちを切り替え、突破口を見出したようだ。

「私も自分が好きなものに向かう熱量は、テルコと同じくらいあると思いました。私は元々、頭でいろいろ考えてしまうタイプの人間で、がんじがらめになって動けないことがよくあるのですが、今回は自分の心を真っさらにしてみたんです。全部なしにしてみて、マモちゃん(マモル)のことを考えようと思いました。『いままで考えてきたことを全部捨てて、現場に入る』という形で挑んだら、急にテルコの気持ちがわかるようになったんです」。

岸井は「現場で生まれた空気感のほうが大事」と改めて実感したそうだ。「私ごときの脳で考えるよりも、大勢の人たちのアイデアが集まる現場で生まれるものを大切にしようと、いつも思いながらこれまでもやってきて。まさに今回、『この感覚、覚えてる。これならできる!』と改めて。そこからすごくおもしろかったです」。

メガホンをとったのは、『パンとバスと2度目のハツコイ』(17)などで、リアルでいびつな恋を生き生きと紡ぎ上げてきた今泉力哉監督だ。マモル役に、MEN'S NON-NOの専属モデルで、朝ドラ「わろてんか」や連ドラ「コード・ブルー」シリーズから、『スマホを落としただけなのに』(18)や『チワワちゃん』(19)などの映画まで、俳優としても成長著しい成田凌。岸井は成田について「成田くんは、頭で考えるよりも、まず先にやってみる人で、そこはとても新鮮でした」と共演を楽しんだよう。

「成田くんは、その場で思いついたことをすぐにできる人でした。私は先に答えを求めてしまうけど、成田くんは、まずはやってみる。しかも、自然にやれる人で、今回のマモちゃん役をすごく楽しんで演じているなと思いました」。

なかでも、岸井が面食らったというのが、テルコとマモルが蜜月期を迎えたシーンでのアドリブだ。ピーマンの肉詰めを作っているテルコのもとへマモルがやってきて、2人が肉詰めをつまみ食いする。そのすぐあとに、マモルがケチャップを指につけ、テルコの口に“追いケチャップ”をするというラブラブ絶頂期のひとコマだ。「あそこは本当にびっくりしました」と目を丸くする岸井。

「あの“追いケチャップ”には、岸井ゆきのとして驚きましたし、全員が『おお!』と、びっくりしたと思います。成田くんが言うには、今泉監督から『私の肩に頭を乗せて』という演出を受けていたらしく、そこでテンションが上がり、思いついたらしいです。でも、あんなこと、とっさにできます!? 蜜月のシーンは、ドキドキしながらやっていました。これまで、あまりラブラブのシーンを体験したことがなかったので、毎日が驚きでした」。

本作の撮影を終えて、岸井はテルコのマモルに対する強い愛をどう解釈したのかも気になるところだ。「“愛”って簡単に言える言葉だけど、答えのないものじゃないですか。それはやっぱり人それぞれなんだなと、いま取材を受けていても思います。愛は移り変わるものだし、10年後にどうなっているのかもわからないけど、私はこの映画を観て、愛は果てしないなと思いました」。

「まんぷく」では14歳から30代までタカ役を演じ、お茶の間でも人気を博した岸井。「朝ドラ前後というか、気持ちの上でずっと変わらないのは、本当に自分がお芝居を好きだという点。とにかく好きなお芝居をこれからもずっと続けていけたらいいなと。ただ、それだけです」。(Movie Walker・取材・文/山崎 伸子)


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