日本映画界のレジェンドである大林宣彦監督が、『転校生』(82)や『時をかける少女』(83)などの“尾道三部作”をはじめ名作を生みだした故郷・広島県尾道市を20年ぶりに舞台に選んだ最新作『海辺の映画館−キネマの玉手箱』の公開日が4月10日(金)に決定。このたび待望の予告映像が解禁された。

尾道の海辺にある映画館「瀬戸内キネマ」が閉館を迎える最終日、“日本の戦争映画大特集”と銘打ったオールナイト興行が行われる。そこで映画を観ていた3人の若者は、突然劇場を襲った稲妻の閃光に包まれ、スクリーンに映る映画の世界へとタイムリープしてしまう。戊辰戦争や日中戦争、沖縄戦、そして原爆投下前夜の広島。そこで移動劇団「桜隊」とめぐり会った3人は、歴史上では原爆の犠牲になった「桜隊」の未来を変えるために奔走していくのだが…。

昨年秋に行われた第32回東京国際映画祭の「Japan Now部門」でお披露目された本作は、大林監督の少年時代からの映画への情熱と、平和への想いが凝縮された集大成的作品。このたび解禁された予告映像では、エノケンこと榎本健一の名曲「武器ウギ<無茶坊弁慶>」を武田鉄矢がカバーした主題歌に乗せ、大林監督の想いに賛同した豪華俳優陣が一挙に顔を揃えている。

3人の若者たちを演じる厚木拓郎と細山田隆人と細田善彦をはじめ、新人の吉田玲や、成海璃子、山崎紘菜、常盤貴子。さらに小林稔侍、高橋幸宏、尾美としのり、武田鉄矢、南原清隆、片岡鶴太郎、柄本時生、稲垣吾郎、蛭子能収、浅野忠信、中江有里、笹野高史、満島真之介、渡辺えり、窪塚俊介、長塚圭史…とまさにオールスターキャストが集結。そして「男はつらいよ」シリーズでおなじみの山田洋次監督からの応援メッセージで締め括られている。

余命宣告を受けながらも作りあげた前作『花筐/HANAGATAMI』(17)から3年。いまなお闘病をつづけながら、映画を通して新しい世代へメッセージを送りつづける“映像の魔術師”大林宣彦。彼の生きることへのエネルギーが込められた珠玉のエンタテインメントと、その独創的な映像世界を是非とも劇場で堪能してほしい。(Movie Walker・文/久保田 和馬)