劇場オリジナルアニメーション『サイダーのように言葉が湧き上がる』(5月15日公開)の完成披露報告会が3月23日に新宿ピカデリーで開催され、市川染五郎(チェリー役)、杉咲花(スマイル役)、イシグロキョウヘイ監督が登壇。14歳の染五郎が、意外なコンプレックスを明かした。

テレビアニメ「四月は君の嘘」などの監督を手掛けたイシグロキョウヘイの初の劇場用アニメーションとなる本作。人とのコミュニケーションが苦手な俳句少年のチェリーと、コンプレックスを隠すマスク少女のスマイル。郊外のショッピングモールを舞台に出逢った2人が、言葉と音楽で距離を縮めていく姿を描く。染五郎が初の映画出演で初主演、声優初挑戦を果たした。

染五郎は「声優の仕事も初めてですし、映画に出演するのも初めて。アフレコまではとても不安だった」と口火を切りつつ、「それを乗り越えて映画が完成して、皆様に届く。お客様にどんな反応がいただけるかすごく楽しみです」といまの心境を語った。

三谷幸喜が作、演出を務めた染五郎の歌舞伎を観て、「そこにチェリーがいた」と感じたというイシグロ監督。杉咲に関しては、『湯を沸かすほどの熱い愛』(16)の演技を見て惚れ込んだという。「声のお芝居が相当うまかった。ここまでできる方はなかなかいない。とんでもない逸材だと思った」そうで、出演オファーのために2人に熱い手紙をしたためたと語る。「カンの鋭さは尋常じゃない」と彼らの演技を大絶賛すると、染五郎も杉咲もうれしそうな笑顔を浮かべていた。

またコンプレックスを抱えた登場人物にちなみ、染五郎と杉咲が自身のコンプレックスを明かすひと幕も。染五郎は「ありすぎる」と照れ笑いを見せながら、「歌舞伎で特に舞踊の作品をやるうえでは、足が長いと腰が落ちて見えない。そこはコンプレックスです」と長い足がコンプレックスだと告白。杉咲は「スマイルは前歯が出ていることを気にしているんですが、私も前歯が出ているので共感ができる」と笑い、「この映画を見ていると、自分にとってコンプレックスは『恥ずかしい』と思うものでも、誰かからすれば憧れだったりするんだなと感じて。スマイルやチェリーを通して私も勇気をもらいました」としみじみと話していた。

最後には、3月27日に15歳の誕生日を迎える染五郎を祝って、誕生日プレゼントが登場。大好きなマイケル・ジャクソンのベアブリックフィギュアとヘッドホンをプレゼントとして受け取った染五郎は「部屋に飾ります」とニッコリ。この春には高校に入学するが、「数学が苦手なので頑張りたい」と学生らしい抱負を語っていた。(Movie Walker・取材・文/成田 おり枝)