プレゼンターを務めた今年の第92回アカデミー賞でも、黒のハットにパンツスーツという気取らない格好で登場し、その独自のスタイルの健在ぶりをアピールしたダイアン・キートン。『アニー・ホール』(77)でのマニッシュルックが繰り返し取り上げられるなど、ファッション・アイコンとしての輝きが衰えない彼女は、最新作『チア・アップ!』(公開中)でも、センスの光るファッションを披露している!

『チア・アップ!』は、余生をゆっくりと過ごすためシニアタウンに引っ越してきた主人公が、お節介焼きの隣人に、「昔、チアリーダーになりたかった」とこぼしたところ、いまからでも遅くはないとたきつけられ、チアリーディングクラブを結成する…というストーリー。

チア未経験どころか、腕は上がらない、膝は曲がらないという坐骨神経痛持ちの平均年齢72歳という8人が、年齢から周囲に馬鹿にされながらも全米チアリーディング大会を目指し、奮闘していく姿をユーモラスかつハートフルに描いていく。

ダイアンが演じているのが、積年の夢であったチアリーディングに挑戦するチャーミングな主人公のマーサだ。シルバーヘアが目を引く上品なたたずまいの彼女は、服装もシックでいい感じ。グレーやカーキといった落ち着いた色のタートルネックの上にさらりとジャケットを羽織った、シンプルながらこだわりが感じられるコーディネートを披露している。

時にはカジュアルにスカーフを巻き、時にはシャツのエリを立てたりと、首回りをポイントにカバー。その装いでも第1ボタンはしっかり留めるのがダイアン流。派手さはないが、どこかユニークなファッションの数々は参考にしたくなるほどステキだ。

チアの大会であっても、シャツの第1ボタンはきっちりと留めるなど、終始オシャレを忘れない彼女らしさを感じることができる『チア・アップ!』。大女優たちの奮闘とさりげなく気の利いた“大人かっこいい”ダイアンの装いを、ぜひチェックしてほしい!

文/トライワークス