映像化されていない脚本を対象とした評価、および映画製作マッチングのプロジェクトとなるWEBサイト「Green-light(グリーンライト)」が本日4月8日よりスタートした。

日本初の会員制映画製作マッチングサイトとなる「Green-light」。脚本家が掲載者として脚本を投稿し、プロデューサーや監督など製作者がそれらの脚本をダウンロードして閲覧や評価することができ、気になる脚本家に対しては製作者からサイト外で自由にコンタクトを取ることができるのも大きなポイントとなる。

すでに類似サービスが複数あるアメリカで、最大手となっているのが2005年からサービスを開始している「The Black List」だ。初年度の掲載作品からは、第80回アカデミー賞で脚本賞を受賞した『JUNO/ジュノ』(08) や、第81回アカデミー賞で作品賞を含む8部門を受賞した『スラムドッグ$ミリオネア』(09)、第83回アカデミー賞で作品賞など4部門を受賞した『英国王のスピーチ』(11)、『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』など掲載作品から多くの映画が誕生している。これまで実に400本以上が映画化されており、それらの世界興収はサイトの公式発表によると合計260億ドルにものぼるという。

まさに日本版ブラックリストとなる「Green-light」。閲覧者と掲載者ともに会員制のサービスとなり、閲覧者側は映画やドラマの製作実績のあるプロデューサーや監督、その他を対象とした承認制で無料で利用することができ、掲載者は月額会費制で誰でも自由に脚本を掲載できる形となる。脚本家(掲載者)は、3本まで脚本公開ができるスタンダードプランが月額1980円(税込)、6本までの脚本公開ができるプレミアムプランが月額2980円(税込)となり、すでに製作者会員は今年の1月下旬より事前登録を受け付けており、これまでに東宝、東映、松竹などの大手メジャーからインディペンデントまで約50名のプロデューサー、監督、俳優が会員となっている。公式サイト(http://pre.green-light.tokyo/)オープンにあわせて、脚本家会員も登録受付がスタートする。オリジナル脚本が渇望されているいま、本プロジェクトでの新たな才能の発掘に期待したい!

<コメント>

●川田亮(プロデューサー/イニット・インク、東映)映画『苦役列車』、『サイレント・トーキョー』

「“売れている原作”でもなく、“名前のある監督”でもなく、“有名なキャスト”でもなく、“力のある出資者”でもない、ある一つの“オリジナル脚本”から始まる企画が次々と生まれると、必ずや世界が変わっていく気がします。期待しています!」

●倉地雄大(プロデューサー/テレビ東京)ドラマ「死役所」、「Aではない君と」

「数多ある制作過程の中で、新しい脚本を読むときが実は1番ワクワクする瞬間です。どんな物語と出逢えるのか、そこでどんな人たちが躍動しているのか……。まだ見ぬ楽しみがギュッと詰まっていて、いつも“期待”と“高揚感”に満ちています。Green-lightさんのサービスでそんな素敵なワクワクと新たに出逢えること、今からとても楽しみです!」

●戸山剛(プロデューサー/マウンテンゲート・プロダクション)映画『淵に立つ』、ドラマ「本気のしるし」

「待ち望んでいました!日本映画の可能性を大きく広げるサービスです。掲載される脚本も楽しみですが、ここで私の企画のプロット執筆の依頼先も探そうと思っています」

●西ヶ谷寿一(プロデューサー/東京テアトル)映画『南極料理人』、『ディストラクション・ベイビーズ』

「映画は生もので、いろんな事情によって生まれる生まれないがある。企画時に実現されなくとも、時を経て、それでも魅力を放つ脚本が新たな力で生まれるチャンスがあるのは大賛成です。「ブラックリスト」の日本版、あったら、と思ったら仕掛ける人たちがいた。楽しみです」

●宮崎大(プロデューサー/ジャングルドラム)映画『セトウツミ』、『風の電話』

「映画のあり方が多様化する現在、何より脚本こそが自由である事を求められているような気がします。凝り固まったように思える⽇本の商業映画の作劇と価値観を一新するような出会いを期待しています」

●ヤング・ポール(監督)映画『ゴーストマスター』、ドラマ「ファイナルライフ-明日、君が消えても-」

「オモシロ脚本が集まりオモシロ映画が作られオモシロ映画が観られる、そんな世界。Green-lightさんのサービスが、ホントは存在すべきそんな理想郷を生み出だすんじゃないかと密かに熱く期待しています…!」(Movie Walker・文/富塚 沙羅)