新型コロナウイルスの影響により、巣ごもり生活を余儀なくされたまま連休期間に突入…。例年であれば、GWは旅行をするという人も多い時期だろう。そんな寂しい思いを満たしてくれそうな、ステイホームを徹底しながら旅気分が味わえる、アメリカ各地を舞台にしたオススメのロードムービーを紹介していきたい!

■ ロードムービーの名作と言えばやっぱりコレ!『イージー・ライダー』(69)

1960年代。メキシコからロサンゼルスへのドラッグ密輸で一攫千金を手にした青年ワイアット(ピーター・フォンダ)とビリー(デニス・ホッパー)は、ハーレーにまたがり、謝肉祭の行われるニューオーリンズへ旅に出る。農家で食事をご馳走になったり、ヒッピーのコミューンに立ち寄ったりと気ままな旅を続けるが、その先で思わぬアメリカの現実に直面することに…。

アメリカン・ニューシネマの金字塔と呼ばれる本作。自由と平和を求めてアメリカを横断しようとする青年たちが、行く先々で触れていく様々なカルチャーには、旅をした時に感じるような驚きや発見も。その先には、アメリカ南部に色濃く残る厳しい偏見や差別といった暗部も描かれている。

■ 大自然の雄大な景色に圧倒される…『わたしに会うまでの1600キロ』(14)

母親の死から立ち直れず、ドラッグに溺れ、そして結婚生活も破綻させてしまったシェリル(リース・ウィザースプーン)は、自暴自棄な生活で負った傷を癒し第2の人生を歩むため、アメリカ西海岸を南北に縦断する1600キロもの自然歩道、パシフィック・クレスト・トレイルを敢行。厳しい寒さの雪山や体力を奪われるほどの暑さの砂漠に苦しめられながらも、1600キロにもおよぶ道のりを一人で歩み、自らと向き合っていく。

3か月かけて1600キロを踏破したシェリル・ストレイドの実話を映画化したこの作品。パシフィック・クレスト・トレイル道中の厳しくも壮大で美しい自然の風景はとにかく圧巻。日本ではなかなか味わうことのできない景色は必見だ。

■ 各都市のおいしそうな郷土料理がズラリ!『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』(14)

大物料理評論家に酷評されたことから問題を起こし、店をクビになってしまった一流レストランの元料理長のカール(ジョン・ファヴロー)。元妻の提案で息子を連れ故郷のマイアミを訪れると、そこで食べたキューバサンドウィッチの味に感動し、フードトラックでサンドウィッチの販売をスタートさせる。そして、いろんな土地を巡る道中で、彼は本当に大事なものに気づいていく。

マイアミから、ニューオリンズ、オースティン、ロサンゼルスと旅していくなかで、それぞれの都市食、音楽、娯楽といった文化を楽しむことができ、旅している気分が味わえる本作。とにかくおいしそうな郷土料理が登場するので、旅の楽しみは食事という人にはぴったり!

■ 家族の気まずすぎる旅行の結末は?『リトル・ミス・サンシャイン』(06)

美少女コンテスト優勝を夢見る9歳のオリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)に決勝大会出場の知らせが届き、彼女と両親、無口な兄、自殺願望のある伯父、薬物中毒の祖父のギクシャクした関係の6人家族は、古ぼけた黄色いミニバスに乗り込み会場を目指して旅に出る。しかし、その道程には様々なアクシデントが待ち受けていて…。

それぞれが個人的な問題を抱えるギクシャクした家族が、狭い車に押し込められている様子は気まずすぎるが、そんな家族が、様々な困難に直面していくうちに次第に理解し合っていく姿は感動的。家族と関係があまりよくなく、長らく旅行をしていないという人にこそ、ぜひ観てほしい。

■ 目的地になかなかたどり着けない…ハチャメチャ珍道中!『大災難P.T.A』(87)

感謝祭前日、仕事でニューヨークにいるニール(スティーヴ・マーティン)は、家族が待つシカゴに戻る飛行機便に乗れるかという瀬戸際で、ラッシュアワーのタクシーを横取りされてしまう。空港にたどり着くと飛行機は大雪で遅れていたため乗ることはできたのだが、隣にいたのはタクシーを横取りした男のデル(ジョン・キャンディ)だった。さらにシカゴへ行くはずだった飛行機は、天候からウィチタに着陸し、成り行きからデルと陸路を使いシカゴを目指すことに…。

タイトルのP.T.AとはPlanes(飛行機)、Trains(列車)、Automobiles(自動車)の意味であり、ことごとく用いた交通手段が不運な目に遭い、乗り継ぎを繰り返す姿は爆笑もの。なかなか目的地にたどり着けない状況のなかで、友情を築いていく姿も感動的だ。

ストレスが溜まりがちな現在の状況だが、これらの名作で旅行気分を味わい、しっかりステイホームを実行してほしい。そして状況がよくなったら、思いっきり旅行を満喫しよう!(Movie Walker・文/トライワークス)