新型コロナウイルス感染防止対策により、家にいることを余儀なくされた日々が続いている。あえてそんなご時世だからこそ、観れば外へ出るのが怖くなる=”家にいたくなる”ホラー&スリラー映画をピックアップしてみた!

■ 宇宙人襲来の恐怖を描く『宇宙戦争』

1本目はスティーヴン・スピルバーグ監督×トム・クルーズ主演で、H・G・ウェルズの傑作SF小説をベースに映画化した『宇宙戦争』(05)。物語の舞台はアメリカ東部。バツイチの労働者レイ(トム・クルーズ)は、離れて暮らす息子ロビー(ジャスティン・チャットウィン)と娘レイチェル(ダコタ・ファニング)との面会日に奇妙な現象に遭遇する。数十回もの稲妻が道路に落ち、そこから巨大な三脚歩行機械「トライポッド」が出現。次々と周囲の人間を抹殺し、町を破壊していくのだ。やがてそれが宇宙人の襲来だと知ったレイは、子どもたちを連れ、安全な場所へ逃げようとするが…。

宇宙人襲来という題材を、軍人や科学者ではなく一般人の目線から描いた本作。得体の知れない存在によって人々が無慈悲に襲われていくさまは、観る者に絶望的な恐怖を与える。

■ 殺人が“合法”の世界とは?『パージ』が描く残虐性

続いて、政府が定めた“パージ法”によって1年に一晩(夜7時〜翌朝7時)だけ、殺人を含むすべての犯罪が合法になる近未来を描く『パージ』(13)。経済が崩壊したあとのアメリカでは、パージ法によって失業率と犯罪率が1%まで低下した平和な国を実現していた。そんなある年のパージの日。セキュリティ会社に勤務する富裕層のジェームズ(イーサン・ホーク)と彼の家族は、命をねらわれ逃げてきた男を自宅に匿まうが、それが原因で犯罪者とのトラブルに巻き込まれてしまう。

容赦ないバイオレンス描写が満載で、思わず目を背けたくなるシーンも。合法とはいえ、暴力の限りを尽くす人間の残虐性に震えが止まらない。

■ 音を立てたら最後(!?)の『クワイエット・プレイス』

斬新な設定が話題となったホラー『クワイエット・プレイス』(18)も紹介したい。音に反応し、人間を襲う“なにか”によって荒廃した世界。そんな世界を生き延びてきたエヴリン(エミリー・ブラント)とリー(ジョン・クラシンスキー)夫婦とその子どもたちは、手話を使い、裸足で歩き、道に砂を敷き詰めるなどして静寂と共に暮らしていた。しかし、身重のエヴリンは出産を間近に控えており…。

些細な音を立てただけで正体不明のモンスターに襲われる、という恐怖感が終始つきまとう。観ているこちら側も、登場人物たちと同じように息をひそめ、思わず沈黙。近くで物音がしただけでも、きっと“ビクッ”としてしまうだろう。

■ 地下シェルターでの密室劇『10 クローバーフィールド・レーン』

4本目は、地下シェルターで繰り広げられる密室劇を描いた『10 クローバーフィールド・レーン』(16)。ある日、目を覚ますと、見知らぬ地下シェルターの中にいることに気づいた若い女性ミシェル(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)。まもなく、初老の男ハワード(ジョン・グッドマン)がやって来て、「外の世界は何者かに攻撃され、有害物質で汚染されている」と告げられる。その日から、ミシェルとハワード、彼によって保護されたもう一人の男エメット(ジョン・ギャラガー・Jr)との奇妙な共同生活が始まる。

世界になにが起こったのかわからぬまま、閉塞感漂う地下空間で物語は進む。善人そうに見えるハワードもなにかを隠しているように見え、ミシェルたちが彼の目を盗んで脱出を図ろうとするなどサスペンスフルな展開から目が離せない。

■ 自殺が続発する原因とは?不思議なスリラー『ハプニング』

最後はM・ナイト・シャマラン監督作『ハプニング』(08)。アメリカで突然、一般市民がビルから飛び降りたり、自らの首を刺したりして自殺してしまう怪事件が連鎖的に発生する。原因はまったくわからず、パニックは拡大。教師のエリオット(マーク・ウォールバーグ)は妻や友人と共に町からの避難を試みるが、行く先々で恐ろしい事態に直面する。

シャマランらしい不思議なスリルを味わえる本作。人々が奇行におよぶ原因はいったい…?テロや未知のウイルス、それとも環境汚染?どこが安全なのかもわからず、おのずと家にこもっていたい気分にさせられる…。

これらの作品はパッケージが発売中で、各配信サイトで鑑賞できるものも。なお、『宇宙戦争』は本日4月29日の夜にBSテレ東でも放送される。外出自粛に嫌気がさしてしまった人も多いと思うが、この映画を観れば「家って、安全でいいなあ」なんて再認識できるかも!?(Movie Walker・文/トライワークス)