大好きな作品や大ヒット作に出演したキャストたちは、ほかにどんな活躍をしているのか?そんなに疑問に答えるこの企画。今回は、作家J・K・ローリングによる名作児童文学を映画化した「ハリー・ポッター」シリーズから、ハリー、ハーマイオニー、ロンの3人をはじめ、先生や悪役を演じた俳優たちにクローズアップ!

「ハリー・ポッター」の物語は、赤ん坊の頃に両親を亡くし、いじわるな叔父夫婦の家で育ったハリーが、実は魔法使いであることを知り、ホグワーツ魔法魔術学校に入学するところから始まる。不思議な魔法の世界に魅了される一方で、両親の仇であり、ハリーによって滅ぼされた闇の魔法使いヴォルデモートや、彼に師事する勢力との戦いも勃発。シリーズが進むごとに、主要な登場人物が命を落とすなど、シリアスさが増していった。

■ 頭に角を生やし、死体役にも挑戦したダニエル・ラドクリフ<ハリー・ポッター役>

まずは主人公のハリーを演じたダニエル・ラドクリフから。11歳にして大役を射止め、世界的スターとなったラドクリフもいつのまにか30歳。シリーズ8作すべてに出演したあとは、怪事件に巻き込まれる若き弁護士に扮したゴシック・ホラー『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』(12)や、突然頭に角が生えだした青年を演じた『ホーンズ 容疑者と告白の角』(13)など、個性的な作品でアクの強い役に挑戦している。

このほか、『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』(16)ではイリュージョニスト集団フォー・ホースメンをワナにはめるエンジニアを、『スイス・アーミー・マン』(16)では十徳ナイフならぬ、十徳“死体”(!)を怪演し、世間を驚かせた。

■ 『美女と野獣』で絶賛を浴びたエマ・ワトソン<ハーマイオニー・グレンジャー役>

近年、その活躍が目覚ましいエマ・ワトソン。ハーマイオニー役で女優として本格的に活動を始めたワトソンは、『ウォールフラワー』(12)で主人公が恋する美少女を瑞々しく演じ、聖書の一節を大迫力の映像で映画化した『ノア 約束の舟』(14)といった大作にも出演。そして、ディズニー・アニメーションを実写化した『美女と野獣』(17)ではヒロインのベル役に抜擢され、美しい歌声を披露。少女からすっかり大人の女性になった印象を世界に与えた。

■ 東京コミコンで来日もしたルパート・グリント<ロン・ウィーズリー役>

ハリーの親友で、ハーマイオニーと結ばれるロンを演じたのはルパート・グリント。本作以外では、シャイア・ラブーフやマッツ・ミケルセンと共演した『バレット・オブ・ラブ』(13)などに出演。昨年は「東京コミコン2019」にもスペシャルゲストとして来日し、登壇イベントやサイン&写真会に大勢のファンが駆けつけた。4月上旬には交際中の恋人が妊娠していることも報道されており、近々パパになる予定だ。

■ 悪役でも本当は優しいトム・フェルトン<ドラコ・マルフォイ役>

ハリーたちを目の敵にし、なにかと嫌がらせをしてくるマルフォイを、トム・フェルトンが演じた。本作以外でも、知能を持ったチンパンジーのシーザーをいじめる霊長類保護施設の職員を演じた『猿の惑星: 創世記』(11)など、悪役を務めることが多く、「ハリー・ポッター」ファンの子どもたちからのクレームを受けることも多いそう。それに対して「光栄なこと」とインタビューで答えるなど、フェルトン本人は広い心の持ち主のようだ。東日本大震災の際には、チャリティとして直筆のメッセージ入りTシャツの販売を企画するなど、多額の寄付を行った。

■ 成長と共にイケメン化したマシュー・ルイス<ネビル・ロングボトム役>

登場当初は自信のなさや不器用な面が目立ったが、成長と共に勇敢で頼れる男になったネビル。そんな彼を演じたのは、映画・テレビドラマ・舞台と幅広く活躍するマシュー・ルイスだ。2011年のアガサ・クリスティ原作の舞台「評決」、マーゴット・ロビー主演のスリラー『アニー・イン・ザ・ターミナル』(18)などに出演している。

■ 不思議ちゃん役がかわいいイヴァナ・リンチ<ルーナ・ラブグッド役>

第5作『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(07)から登場する不思議ちゃんキャラのルーナを、15000人の応募者の中から役をつかんだイヴァナ・リンチが演じた。「ハリー・ポッター」後は、2012年のドラマ「Sinbad(原題)」や『G.B.F.(原題)』(13)などに出演し、『My Name Is Emily』(15)では主演も務めている。2018年には芸能人やスポーツ選手が社交ダンスに挑戦するリアリティ番組「ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ」にも出演した。

■ 新バットマン役にも決まっているロバート・パティンソン<セドリック・ディゴリー役>

第4作『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(05)に登場し、“三大魔法学校対抗試合”でハリーと優勝を争ったナイスガイのセドリック。非の打ちどころがない彼を演じていたのは、のちに「トワイライト」シリーズのイケメン・ヴァンパイア役で人気を博すロバート・パティンソンだ。

王子様イメージのパティンソンだが、デヴィッド・クローネンバーグ監督作で破滅していく大富豪に扮した『コズモポリス』(12)や、ボサボサの髪に無精ひげを生やしてチンピラ役に挑んだ『グッド・タイム』(17)などで新たな魅力を発揮。さらに、クリストファー・ノーラン監督の最新作『TENET テネット』(9月18日公開)への出演や、『The Batman』(2021年公開予定)では新たなバットマン役にも決まっている。

■ 低音ボイスが魅力の名優アラン・リックマン<セブルス・スネイプ役>

シリーズを通してハリーたちの前に立ちはだかるも、物語の終盤でその真意がわかり、大勢が涙した影の主人公とも言えるスネイプ先生。彼を演じたのは、『ダイ・ハード』(88)や『ロビン・フッド』(91)などで知られる名優アラン・リックマン。独特な低音ボイスが印象的で、原作ファンからも「スネイプそのもの」と絶賛された。ティム・バートン監督作『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(07)や「アリス・イン・ワンダーランド」シリーズ(声のみ)などにも出演したが、2016年にすい臓ガンにより69歳で早すぎる死を迎えた。

■ オスカー受賞のカメレオン俳優ゲイリー・オールドマン<シリウス・ブラック役>

B級作品から大作、良質なインディーズまで幅広く出演し、どんな役でも演じてしまうゲイリー・オールドマンは、ハリーの父親の親友で、彼の名づけ親でもあるシリウス・ブラックを演じた。ブラック以外では、「ダークナイト」シリーズのゴードン警部補(のちに本部長へ昇進)でも人気に。『裏切りのサーカス』(11)で初めてアカデミー賞主演男優賞にノミネートされると、辻一弘による特殊メイクで役に挑んだ『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(17)では見事、同賞に輝いた。

■ ハックス将軍役で「SW」にも出演したドーナル・グリーソン<ビル・ウィーズリー役>

最終2部作「ハリー・ポッターと死の秘宝」でウィーズリー家の長男ビルを演じたのは、名優ブレンダン・グリーソンを父に持つドーナル・グリーソン。『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』(13)でタイムスリップ能力を得た青年、『FRANK -フランク-』(14)で四六時中覆面を被ったヴォーカリストに振り回されるミュージシャン志望の男などを演じたほか、『レヴェナント: 蘇えりし者』(15)ではレオナルド・ディカプリオとも共演している。最近では、15年にスタートした「スター・ウォーズ」続三部作のハックス将軍役が有名かもしれない。

■ 「007」出演に監督としても活躍するレイフ・ファインズ<ヴォルデモート役>

ハリーの宿敵である闇の魔法使い、ヴォルデモートを演じたのはレイフ・ファインズ。『シンドラーのリスト』(93)でアカデミー賞助演男優賞、『イングリッシュ・ペイシェント』(96)で主演男優賞にノミネートされるなど、長年にわたって活躍。『007 スカイフォール』(12)に出演後は、(劇中で死亡した)ジュディ・デンチ演じるMの後任役で『007 スペクター』(15)、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(11月20日公開)にも出演。『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』(18)など監督としても活動している。

このほかにも、リチャード・ハリスからダンブルドア校長役を引き継いだマイケル・ガンボン、厳格なマクゴナガル先生を演じたマギー・スミスに、ハグリッド役のロビー・コルトレーンなど、個性あふれる俳優が「ハリー・ポッター」シリーズに出演。好きなキャラクターを演じているキャストたちの出演作もチェックすれば、映画を観る楽しみがさらに増えるはず!(Movie Walker・文/トライワークス)