アイドルシーンの最前線を駆け抜け、CMやバラエティ番組、ドラマや映画で幅広く活躍中の乃木坂46。トップアイドルの地位を築いてきた同グループから、齋藤飛鳥、山下美月、梅澤美波が出演するドラマ「映像研には手を出すな!」がまもなく最終回を迎える。音楽だけでなく、女優としてもポテンシャルを発揮してきた乃木坂メンバーたちのこれまでの躍進ぶりを振り返りたい。

■ メンバー大集合!なぎなたに青春を捧げた女子高生たちの物語『あさひなぐ』(17)

多くの楽曲でセンターを担い、グループの人気を支えてきた西野七瀬が主演を務めた『あさひなぐ』。運動音痴なヒロインの旭(西野)が上級生の真春(白石麻衣)に憧れてなぎなた部に入部し、厳しい稽古などに耐えながら成長していく姿が描かれる。

西野、白石のほか、桜井玲香、松村沙友理、伊藤万理華、生田絵梨花ら、当時のメンバーが多数出演。コメディエンヌぶりが光った西野はもちろん、登場人物それぞれのなぎなたへの強い想いがにじみでた、彼女たちの演技を堪能できる一作だ。

■ 純真無垢な“優等生”齋藤飛鳥のみずみずしさがまぶしい…『あの頃、君を追いかけた』(18)

『映像研には手を出すな!』で躍進中の齋藤飛鳥が、ヒロイン役で一際注目を浴びたのが『あの頃、君を追いかけた』だ。勉強嫌いの高校生・浩介(山田裕貴)は授業中の悪ふざけが教師に見つかり、学校一の優等生である真愛(齋藤)に勉強の面倒を見てもらうことに。

浩介はマジメで堅苦しい真愛を疎ましく思っていたが、ある日、教科書を忘れた真愛のピンチを救ったことから、2人は打ち解け始める。距離が近づいたことでわかる真愛の素直すぎて天然な様子や柔らかい表情など、やがて浩介にとって“忘れられない初恋”になる真愛の姿を、齋藤はみずみずしい演技で表現。清楚さが際立つ爽やかな制服姿からラストのウエディングドレス姿まで、彼女の透明感あふれる魅力が惜しげもなく披露されている。

■ “アイドル”に成長を遂げた彼女たちの、成長と決意を知る

乃木坂46と映画とのかかわりを語るうえで触れずにはいられないのが、これまで2作が公開されている彼女たちのドキュメンタリーの存在だ。

AKB48の公式ライバルとして、2011年にグループが結成された乃木坂46。『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』(15)では、グループ結成前のオーディションの模様やコンサートの裏側を捉えた貴重な映像を収録。4年間の密着取材で、中心メンバーである西野七瀬、生駒里奈、白石麻衣、生田絵梨花、橋本奈々未にフォーカスされ、メンバーの母親からのコメントがナレーションベースで語られながら、“アイドル”になった彼女たちの成長が映しだされた。

続く『いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46』(19)は、西野が卒業を発表した2018年9月から撮影が行われ、翌年2月に開催された彼女の卒業コンサートに至るまでのメンバーたちの心境や、西野不在となる新たな乃木坂46の決意にカメラが迫る。

前作『悲しみの忘れ方』が主要メンバーにフォーカスを当てていたのに対し、『いつのまにか、ここにいる』では西野や白石を中心としながらも、舞台出演とアイドル活動の両立に苦心する生田や、憧れの存在だった西野の卒業に涙する与田祐希、アイドルらしからぬ自信のなさを見せる大園桃子、ほかのメンバーにも私生活などを明かさない齋藤飛鳥ら、多くのメンバーのパーソナルな部分がひも解かれている。

■ ドラマ完結、そして映画へ…齋藤&山下&梅澤がアニメ制作に奮闘する『映像研には手を出すな!』

女優として、アイドルとして幅広く活動しながらエンタテインメント界で飛躍してきた乃木坂メンバーだが、常にその中心にいる齋藤飛鳥、そして新世代の山下美月、梅澤美波がアニメ制作に邁進する女子高生トリオを演じたのが「映像研には手を出すな!」だ。

ドラマ版では、アニメの設定づくりに目がないが極度の人見知りの浅草みどり(齋藤)と、彼女の中学からの友人で現実主義者の金森さやか(梅澤)が、読者モデルとして人気を得ながらも密かにアニメーターを目指す水崎ツバメ(山下)と出会い、映像研究同好会を結成。

予算審議委員会で上映する短編アニメづくりにとりかかる浅草と水崎を金森が叱咤激励し、予算配分の権限を握る大・生徒会との対決が描かれてきた。最終回も気になるが、映画版では部活動の統廃合という危機を迎えた映像研がロボット研究部とタッグを組み、文化祭に向けて新たなアニメ制作に奔走する姿が描かれるので、こちらも期待して公開を待ちたい!

青春映画からドキュメンタリーまで、様々な角度から乃木坂メンバーの活躍が確認できるので、ぜひチェックしてほしい。(Movie Walker・文/トライワークス)