能登半島地震で津波被害などの影響を受けた石川県珠洲市のショッピングプラザ・シーサイドで、複数のテナントを運営するドリームが事業を停止しました。

【写真】津波被害を受けたショッピングプラザ「シーサイド」

民間の信用調査会社帝国データバンク金沢支店によりますと、ドリームは珠洲市飯田町のショッピングプラザ・シーサイドで、1979年の開業に合わせ主にたばこや商品券などの販売を始めました。

開業当初は奥能登地区最大の複合型ショッピングセンターとして顧客を確保し、ピーク時とみられる2011年2月期には、年間およそ1億円の売上高を計上しました。

しかし、その後は過疎化の進展に加え、同業他社の出店などもあり、厳しいテナント運営が続いていました。さらに近年は入居テナントの撤退が相次ぎ、ドリームが書籍販売や総合衣料販売など他の店舗の運営も担ってきました。

そうした中、1月の能登半島地震でテナントが入るショッピングプラザ・シーサイドが、津波などの被害で全壊判定を受けたことなどから、今月中旬、事業の再建を断念しました。

負債総額は現時点でおよそ5000万円が見込まれ、今後、自己破産を申請する見通しです。