中野サンプラザ再開発“待った” 東京・中野区長選、新人が現職破り当選

中野サンプラザ再開発“待った” 東京・中野区長選、新人が現職破り当選

 4人が立候補していた東京・中野区長選挙は6月11日に開票が行われました。立憲民主党や国民民主党など野党共闘での推薦を受けた酒井直人さんが3万6758票を獲得し、5期目を目指した現職の田中大輔さんを破って当選を果たしました。

 任期満了に伴う中野区長選挙は、新人で元中野区職員の酒井直人さんが初当選しました。当選を決めた酒井さんは「4期16年続いた今の区政を変えたいという思いが1つになって、今回の選挙戦を一緒に戦ってもらった。感謝している」と語りました。

 選挙では、2000人収容のホールを備えた中野サンプラザを解体して、1万人規模のアリーナを建設する中野駅周辺の再開発計画の是非が争点の一つになっていて、酒井さんは計画の見直しを掲げてきました。酒井さんは「1万人のアリーナの計画が出されているが、検証委員会をつくり、将来的な負担がどうなるのか、このまま造っていいのか、しっかりと検証して見直していく」と述べました。

 一方、自身が初当選した時と同じ「区職員出身の候補」に敗れた現職の田中大輔さんは、サンプラザ再開発の手法や、自身が当初掲げた「3期までの多選自粛条例を削除して、5期目を目指すこと」への批判が上がっていました。落選した田中さんは「今回の結果は私の力不足によるものだと思っている」と語りました。

 今回の選挙結果に、中野区民からは「田中区長は長過ぎたんじゃないか。今から4年先、20年は長い」「酒井さんには、開かれて、物が言えて、忖度(そんたく)がないようにしてほしい」など、さまざまな声が聞かれました。

 当選した酒井さんは「区民参加で考えていく、プロセスに重点を置いた区政を進めていく」としています。

■中野区長選挙 開票結果(選管確定,敬称略)
酒井直人(46,無・新,推薦=立民・国民・自由・社民)36,758
田中大輔(66,無・現,推薦=日維)27,801
吉田康一郎(51,無・新)14,534
市川稔(63,無・新)12,064

<中野区長選 影響について専門家は…>

 全国にもその名を知られている「中野サンプラザ」は、今後どうなっていくのでしょうか。そして、今回の選挙では、東京都議会の最大会派・都民ファーストの会は独自の候補者を立てず、どの候補の推薦もしませんでした。

 今回の選挙結果をどう読み解くか、政治学が専門の国際医療福祉大学・川上和久教授は「田中区政は4期16年続いた。もし5期続けば20年ともなり、多選に対する批判は有権者の中にあったと思われる」とした上で、「去年の都議選で、都民ファーストの会の候補は(中野区で)約4万4000票を獲得している。中野区長選でも去年の勢いなら、本来なら都民ファ推薦の単独候補を立ててもいいぐらいだった。そういう意味では、都議選の勢いを考えると今回、都民ファの存在感が薄かったのは否めない。そうなると、来年の統一地方選で都民ファが存在感を発揮できるかに対して“疑問符”が付いたといえる」と分析、指摘しています。

 なお、区長選と同時に行われた中野区議会議員の補欠選挙(定数1)でも、都民ファーストの会は候補者を擁立せず、自民党、立憲民主党、共産党の3氏での争いとなりました。この結果、立憲民主党の候補が当選を果たしています。

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