幅広い世代に愛された東京・練馬区にあった遊園地「としまえん」は2020年8月いっぱいで閉園しました。閉園から1年となるいま、その思い出に浸れる企画展が開催中です。

 2020年8月31日に94年の歴史に終止符を打った「としまえん」は、最終日も閉園を惜しんで多くの人が駆け付けました。「としまえん」といえば国内で現存する最も古い回転木馬として愛された、園のシンボル「カルーセルエルドラド」や、東京に住んでいたら1度は入ったことがあるという人も多い「世界初の流れるプール」、さらに1978年から2019年まで41年にわたって練馬区が成人式を開催し、区民そして都民にたくさんの思い出をくれた地域密着の遊園地でした。

 練馬区にある石神井公園ふるさと文化館では閉園から1年となるのを機に「思い出のとしまえん」と題した企画展が始まりました。入館の際にはアルコール消毒や検温、そして入場制限も行われています。中に入ってみると園のシンボル「カルーセルエルドラド」の看板が出迎えてくれ、奥にはお化け屋敷「ミステリーゾーン」のお化けも展示されています。そんな中、ひときわ目を引いているのが各年代のポスターです。「史上最低の遊園地(今日は4月1日です)」「プール冷えてます」など、当時のキャッチフレーズはいま見ても斬新なものとして輝いています。

 今回の企画展について区の担当者は「94年間の歴史がある遊園地の歴史をぜひ区民に知ってもらい、その思い出に浸っていただきたいと思い、展覧会を開催した」と話しています。建物の1階には企画展に訪れた人たちが残したメッセージが貼り出されていて「毎年、父とプール!人生で一番うれしかった日」「ああ!としまえんでまた遊びたいな」「としまえん ありがとう」といった思い出と感謝の言葉であふれていました。この企画展は練馬区の石神井公園ふるさと文化館で11月7日まで開かれています。