ゴールデンウィーク最終日となった5月6日、交通機関は旅先から帰る客で混雑しました。一方で歴史的な円安により、身近な場所で海外を感じられる場所が賑わう様子も見られました。

記者:「午前11時過ぎの東京駅です 多くの荷物を持たれた方やお土産を持たれた方がたくさんいらっしゃいます」

新幹線は5月6日上りのピークを迎え、JR各社によりますと全席指定席となった東海道新幹線「のぞみ」は午前午後ともにほぼ満席に。東北新幹線の上りでも満席となる列車がありました。

乗客:「京都に行ってきました。夫の実家に帰省しました。鉄道博物館に行った!じいじとばあばと遊んだね」「大阪の祖父母の所に行ってきました。奈良と姫路城に行きました。のぞみが全部指定席だったので(車内の混雑は)大丈夫でした」

混雑したのは空の便でも。羽田空港でも国際線で5月6日が帰国のピークとなり、約3万4600人が到着する見込みです。

乗客:「サンタモニカとロサンゼルス、カリフォルニアディズニーとか、あと、ドジャース、大谷選手の応援しに行きました」「イタリアのベネチアで3泊5日しました。サンマルコ広場に行ったり、ゴンドラに乗ったり、色々しました」

海外の思い出を残せた一方で歴史的な円安を感じる場面も…「1ユーロ170円とか。前フランスに行ったんですけど、それよりめちゃくちゃ高くなってて、びっくりしました」

乗客:「ずーっと(円相場)見てたね。どんどん上がっていくねっていうのは興味をもって見てたんですけど、渡してもらえるお小遣いが決まってるから、自分たちで買えるお土産の金額がどんどん変わっていくのを気にして見てました。行く前」「食べ物を食べたときに、家族4人で1万円を超えるのが普通だったので、ちょっと高いなと思いながら過ごしていました」

この記録的な円安の影響で人気となったのが、身近なところで海外を感じられるイベントです。

記者:「井の頭公園の野外ステージでは、フラダンスや演奏が行われており、ハワイアン気分を味わおうと多くの人で賑わっています」

毎年約2万人が参加する吉祥寺アロハフェス。ゴールデンウィークの最終日に開催された今年の会場には、約1000人のフラダンサーが登場し、吉祥寺の街を盛り上げました。

来場者:「気分はすごいハワイな感じでアガってます」「ゆったりとした気分になれますね」「海外とか行きたいなと思うんですが、円安だったりで行きづらい、見て気分だけでも」

海外気分を味わえるスポットはこんなところでも。

記者:「スカイツリーでは台湾の夜市が監修した本場の味を楽しもうと、多くの人が訪れています」

大きな賑わいを見せた東京スカイツリータウンで開催中の「台湾祭」は、本格的な「台湾グルメ」を通じて日本と台湾とのさらなる交流を図るイベントです。会場には台湾の夜市が監修した商品などご当地ならではの味が並びました。

来場者:「小籠包たべました。おいしかったです」「台湾の生ビールが飲みたくて。夜市はいけなくて台湾に行ったときに。初めてなのでまたちょっと違った雰囲気で楽しめます」

その一方で、先月3日に発生したマグニチュード7.2の台湾地震に思いをはせる人の姿がありました。

来場者:「(台湾に)何度か言ったこともあって、ちょうどまた行きたいねと言ってたときに地震があったので、友達もいたりもして心配もあるがまた復興してもらいたい」「台湾も日本も災害、特に地震が多いから、台湾のお祭りに一助となればなという思いで飲んでるけどね」

記録的な円安の中でのゴールデンウィークが終わり、5月7日から再び、日常が戻ってきます。