Dell Technologies(デルとEMCジャパン)は6月30日、VMwareと共同開発しているHCI(ハイパーコンバージド インフラストラクチャー)「VxRail」の新製品として、高耐久性モデル「VxRail Dシリーズ」(670万円〜(税別))と、初のAMDプロセッサ搭載モデル「E665」(VxRail Eシリーズ)を発表した。

「VxRail Dシリーズ」は、第2世代インテル Xeon スケーラブル・プロセッサーを搭載し、奥行は20インチ(50.8cm)と「VxRail」シリーズ最小。摂氏ー15度〜45度まで対応(8時間以内であれば55度も対応可)、40Gまでの耐衝撃性、高度15,000フィート(4,572m)での動作など、高耐久性モデルとなっている。用途としては、船舶、航空機といった高い回復力が求められるエッジ環境、製造、工業、ガス・石油といった技術面およびスペース面で難しい環境を想定している。

EMCジャパン MDC事業本部 クラウドソリューション部 シニアマネージャー 市川基夫氏は、「利用の可能性が広がる新しいプラットフォームだ」と語る。

AMDプロセッサを搭載した「VxRail Eシリーズ」の新モデル「VxRail E665」は、最大64コアおよびPCIe 4をサポートする1Uノードで、NVMe、オールフラッシュ、ハイブリッド ストレージ構成のいずれにも対応し、VDI、非構造データ分析、CAE、HPCなどの用途を想定する。

○VxRailのアップデート

今回の発表では、すべてのVxRailシリーズ (E/P/V/S/Gモデル)が4月3日にリリースされ たvSphere 7.0に対応し、バージョンもVxRail 7.0になったことがアナウンスされた。今後は、VxRailのバージョンはvSphereに合わせていくという。

vSphere 7.0では、Kubernetes、NVMe over Fabricなどに対応している。

また、VxRailにビルドインされる「VMware Cloud Foundation(VCF)」も4.0になり、新たに「VCF統合 アーキテクチャー」をサポート。これまでの「VCF標準アーキテクチャー」では、管理ドメインとユーザーのワークロードはクラスターを分離する必要があり、最小構成は7ノード(推奨構成8ノード)であったが、「VCF統合 アーキテクチャー」では混在が可能になり、最小4ノードからのスモールスタートが可能になった。ただし、「VCF統合 アーキテクチャー」から「VCF標準アーキテクチャー」へのアップグレードはできないという。

そのほか、AI/ML用途を想定した「NVIDIA Quadro RTX 8000 GPU」がオプションで選択可能になったほか、一部モデルがインテル Optane パーシステント・メモリーに対応することで、SAP HANAのような大容量メモリを要求するアプリケーション用途も考えられるという。
○販売戦略

デル 執行役員インフラストラクチャ・ソリューションズ事業統括 製品本部 本部長 上原宏氏は、「VxRailは、ワールドワイドで8100以上の顧客に提供し、2100憶円を売上げ、年82%の成長をとげている。日本市場でも年20%で成長している。HCIはDell Technologiesが大変力を入れている戦略商品だ。現在、出荷金額で2位となっている日本市場マーケットシェアを超特急のように販売加速し、年内には国内シェア1位を奪回したい」と販売目標を語った。

そのために「VxRail 2020 キャンペーン」を展開するほか、プリセールス(技術部門)やサービス・サポートチーム、ビジネス開発で構成される社内横断的組織「VxRail Super Stars」を編成し、ストレージ部門とサーバー部門の密な連携を図っていくという。