ベテランから若手までメインキャスト16人が勢揃い -『魔法少女育成計画』キャラソンLIVEレポート

ベテランから若手までメインキャスト16人が勢揃い -『魔法少女育成計画』キャラソンLIVEレポート

●作中のキャラの関係性を、そのまま持ち込んだ充実のライブイベント
TVアニメ『魔法少女育成計画』のキャラクターソングLIVE「Musica Magica(ムジカマギカ)」が3月4日、千葉・舞浜アンフィシアターにて開催された。

登壇者は、スノーホワイト役の東山奈央、リップル役の沼倉愛美、ラ・ピュセル役の佐倉綾音、トップスピード役の内山夕実、カラミティ・メアリ役の井上喜久子、ねむりん役の花守ゆみり、ルーラ役の日笠陽子、スイムスイム役の水瀬いのり、ミナエル役の松田利冴、ユナエル役の松田颯水、たま役の西明日香、マジカロイド44役新井里美、シスターナナ役の早見沙織、ヴェス・ウインタープリズン役の小林ゆう、森の音楽家クラムベリー役の緒方恵美、ハードゴア・アリス役の日高里菜と、本作で魔法少女を演じた16名のキャストが全員勢揃い。同名のキャラソンアルバムに収録された楽曲9曲を生披露した。

そして、リップル役としても出演した沼倉愛美がOPテーマを、サプライズ出演したナノがEDテーマを熱唱。本作で歌われた楽曲が全部披露されるという『まほいく』ファンにはたまらないイベントとなった。本稿では、そのうち夜の部の模様をレポートする。

○ファブとの契約・OPとアニメをなぞった幕開け

開演前諸注意や送り出しアナウンス、そしてイベントOPムービーのナレーションを担当したのはファヴ(CV:間宮くるみ)。観客への「魔法少女選抜試験の最終候補に選ばれました!」との若干恐ろしい設定をサラリと織り込みつつ、盛り上がるファンのコールを「全然聴こえないポン」とさらに呼びかける姿勢は、戦いを煽ったファヴらしい。

ライブはアニメ同様、沼倉愛美のオープニングテーマ「叫べ」で幕を開ける。オープニングアーティストとして力強い熱唱を見せる彼女。1コーラス目は登場したステージ階段上の中央部で熱っぽく歌いきったところで、2コーラス目は中央の円形ステージの縁を歩き、観客のすぐ近くへ。2サビ明けには「アンフィシアター! 叫べー!」とさらに会場のボルテージを高めるような煽りも挟むと、Dメロではそれに乗っかった観客からの「叫べ!」の完璧なコールが返り、アンフィシアターが『まほいく』の空気に引き込まれていく。

ここでメインステージの端に置かれたピアノにスポットライトがあたり、そこに本作の劇伴音楽を担当した伊賀拓郎氏が着席し、劇伴を奏で始める。そうしてさらに『まほいく』らしい空気が出来上がったところで、いよいよ各キャラの歌唱がスタートする。

○キャラの無念をも、成就させたステージ

まずはハードゴア・アリス役の日高里菜がステージ奥から登場。儚げながらもその中に、ほのかに意志も垣間見えるような歌声で、「Forget me Not…」を披露する。その歌声もさることながら、間奏での振り付けはこの日の衣装やハードゴア・アリスと結びつくような可憐なもので、背後に上映されるそのキャラの名場面とあいまって、より哀しさを引き立てていたようにも感じられた。

続けて歌われたのは、リップル役の沼倉愛美とトップスピード役の内山夕実による「DESTRUCTION」。ともに表情はキリッと決めつつ、力強い歌声をステージ上で思い切り爆発させる力いっぱいの歌声で歌い続ける。2サビではセンターステージへと出てきて歌声を力強くぶつけ合ったかと思えば、Dメロでは内山が沼倉の背にそっと手を添える。曲を締めたふたりのハイタッチも合わせて、キャラふたりの関係性を伺わせるひと幕だった。

そして続くのは「ユメトユメ」。ステージ奥から、主人公であるスノーホワイト役の東山奈央と、ラ・ピュセル役の佐倉綾音がふたり並んで登場するが、途中で佐倉は歩みを止め、1-A・Bメロのソロを担当する東山が少々前に。キャラの想いを思い切り投影した楽曲を力一杯歌う東山のうしろで、佐倉はマイクを剣に見立てて地面に対して垂直に立てるように持つ。その姿はまさしく、彼女のナイトだった。その佐倉は自らのソロになれば、少々ボーイッシュに歌声を響かせる。そしてDメロ、ソロを歌う東山の肩をうしろからそっと抱く佐倉。東山も落ちサビのソロで佐倉の頬や肩に顔を寄せる。それは、本編ではたどり着けなかった幸せな未来。その姿を僅かな瞬間だけでも目にでき、どこか救われたような感覚を覚えたのは、筆者だけだろうか。

歌唱後、佐倉は跪き、手に騎士の誓いのキス。「やっとナイトになれました」と満足気で、東山も「もー、ネットニュースになっちゃうー(笑)」と照れつつも笑顔だ。ここで日高・沼倉・内山も登壇してのトークタイム。しかもその場で伊賀がBGMを生演奏するという、なんとも贅沢なひとときだ。それぞれがステージについて振り返るなか、日高が「私だけセンターステージまで行かなかったので、近くをまわりたい」と、円形ステージを一周周回する場面も。その日高だが、このあと生放送のラジオ番組があるため、残念ながら彼女だけここで降壇。退場時に伊賀がそのラジオのOPテーマをサラッと生演奏するという粋な演出も見られた。

○ころころ曲テンションの変わる、バリエーション豊かなブロック

続いてのブロックは、まずはにぎやかでかわいらしい「ピーキーわんだふる!」からスタート。ミナエル役の松田利冴、ユナエル役の松田颯水、たま役の西明日香の3人が円形ステージからせり上がりで登場。A・Bメロは歌詞・キャラ両面に沿った、3人による小芝居のような振り付けで楽しく魅せていく。そしてサビでは、3人揃ったダンスとともに歌声を披露。キャラクター3人の仲の良さを、アンフィシアターにそのまま連れてきたかのようだ。特に、わんわんポーズを時折挟んでくる西の愛らしさ、たまとも最高に結びついていた。

そんな最高潮にドタバタした曲の次は、一転ゆるりと「おやすみパラレル」をねむりん役の花守ゆみりが歌う。パジャマを連想させるふわふわもこもこベースの衣装で、キュートに歌っていく。ミドルテンポでふわふわした楽曲と、その衣装・歌声との相性は抜群で、サビでは彼女の腕振りに合わせて観客のペンライトも揺れる。次々と色を変える、この日用いられた電子制御のペンライトも、彼女の夢の空間を反映したかのようだ。曲締め「おやすみ」のウィスパーでその世界を閉じたら、ルーラ役の日笠陽子とスイムスイム役の水瀬いのりによる「Betrayal」に。最初こそふたり並んでいたものの、Aメロ途中からソロを執る日笠が前へ出て、2コーラスではそれが逆になる。日笠の歌声は姫や絶対的な施政者を連想させる、とにかく強く圧倒的なもので、一方水瀬は、自身の持つ歌声の芯がありつつも、スイムスイムらしい浮遊感や透き通るような薄さを見せ、対照的なボーカルワークに。それは、2サビ明けの振り付けにも現れていた。

トークパートでは、まずルーラ組中心のブロックで、そのくくりに入っていない花守が、すかさず「私もルーラのフレンズに入れてください!」とタイムリーなネタをぶち込み、松田利冴も「きみもルーラのフレンズなんだね!」と返す。その花守、衣装の"ねむりんアンテナ"が円形ステージを回った際に落ちていたことがトーク中に判明。それに気づかなかった次曲のふたり、水瀬は「私はルーラしか見ていなかったので」と切り返すも、「じゃあ、なんで殺したの?」と日笠にカウンターをくらう。そして脇から「私は泣いた!」と繰り返し主張する西に対して「西うるさいな!」と突っ込む日笠。トーク巧者ぞろいの、笑いあふれるパートとなった。

●現在進行形で世界の広がる、まほいくの続編に思わず期待!
○全キャラ歌唱後に、『まほいく』ファンへのサプライズ!

キャラソンブロックのラストは、のちに緒方恵美から"アダルトチーム"と称される3組。まずは円形ステージにシスターナナ役の早見沙織と、ウェス・ウインタープリズン役の小林ゆうが登場し、「Purest」を披露する。穏やかな微笑みで、マイクを両手持ちし、おしとやかに歌う早見と、Dメロのソロパートを中心に凛々しく通す小林、ともにキャラそのものとしてのステージングだ。ふたり手を取り合ってのサビ歌唱、そして手をつなぎながらのリフトダウンでの降壇も、さらにその印象を強くさせた。

そのセンターから、今度はカラミティ・メアリ役の井上喜久子と、マジカロイド44役の新井里美が登場。特筆すべきだったのは、登場した瞬間からの、井上の眼光の鋭さ。冷酷かつ残忍なシーンの目立ったカラミティ・メアリを、視線だけでここまで表現するとは。一方新井は、実はこの日が人生初のキャラソンライブ。それもあってか、2コーラス目以降によりキャラに深く入り、最後はふたりでビシッと客席への指差しを決めていた。

そして次の曲のイントロと同時に、客席はグリーンに染まる。森の音楽家クラムベリー役の緒方のために、会場は一体となった。マイクとともに手にした小さなブーケなどでのムード作りも行いつつ、歌声をややたっぷりめにとって響かせていく緒方。それは彼女に積もっていたであろう長年の想いを具現化させる、CDではなく生でなければ感じられないもの。それを聴き手の胸に叩き込む、表現者として面目躍如なステージだった。

このブロックのトークパートもなかなかに濃密で、「スノーホワイト役の東山奈央です」と緒方が自己紹介でボケると、すかさず普段言われる側の井上が「おいおい♪」とツッコんだり、トークの順番が来ると早見・小林が肩を組み始めたり(※主に小林主導)、なかなかにわちゃわちゃしたものに。また、新井が「注目です!」と話題にした井上の衣装のスリットは実はその新井と対になっていることや、先ほどの緒方の歌唱はイヤモニを付け忘れて歌いきったことが明かされたりと、短いながらも充実の内容となっていた。

「最後までいろいろありますので、楽しんでいってくださいね!」と井上の言葉で、降壇する5人。同時に暗転する舞台。あれ、全キャラもう歌ったはずだぞ……と思っていると、ステージ後方の扉が開き、そこからEDアーティスト・ナノがシークレット登場! ED映像を背に「DREAMCATCHER」を歌唱する。パワフルながらも鋭い歌声で、ミドルバラードにも近いこの曲を歌い上げていくナノ。速い曲よりも一音一音にかかる圧が、より強いように感じられた。これも生ならではの、ナノのボーカルの持つ力が為せる技なのだろう。

○ここでしか聞けない! 作品の裏話とキャストそれぞれの思い入れ

最後に、キャスト15人が登壇して作品を振り返るトークコーナーに。しかし、この人数、そして場馴れしたキャストがそろうと、些細な話題からどんどん面白い方向にトークが転がっていく。それを見た進行担当の東山は、さすがにスキを見計らって「『まほいく』の話をしてもよろしいでしょうか!?」と奮闘ぶりをみせていた。

その後、まずはそれぞれのオーディションでのエピソードが語られる。「全キャラ受けた」と場を驚嘆させた佐倉に始まり、早見が一択で受験したシスターナナを、実は井上も受けていた……とここでしか聞けない裏話が満載。また、事務所ごとのペアでのオーディションだったミナエル・ユナエルは、つまりオーディション時はこのふたりはライバル同士。最初に松田颯水に連絡があり、「『あぁ、落ちたんだ……』と思い号泣しながら『さっちゃん頑張ってな』って言ったら『あんたもやで』と言われた」と、松田利冴が姉妹ならではのエピソードを明かしてくれた。

そして最後に、各キャストからのコメントが。「『双子だから決まったんだな』と思われないように頑張って、ミナエル・ユナエルとして迎えてもらえたことがうれしかった」と涙で言葉を詰まらせながら語った松田颯水などが作品の思い入れをそれぞれ語るなか、「トップスピード役を演じさせていただいております」と、いまだに進行形で語ってくれる内山の、その言葉の選び方もうれしい。

また沼倉は「いろんな思い出や感情の揺れがあって、勉強になったことの多い作品でした。『叫べ』を歌うたびにこの作品のことを思い出してもらえるよう、歌い続けていけたら」と語る。そして最後を飾った東山は「やっぱり語れる作品って、ずっと先まで残ると思うんです」と切り出す。「『もし魔法少女じゃなかったら』とか『あそこでアイテムが投入されなかったら』とか、話すとどんどん『まほいく』のいろんな世界が見えてくると思いますし、原作続編もすごく面白いのでこの続きも観られるように愛を深めて応援していただけたらと思います!」との言葉で、イベントを締めくくった。

TVアニメの、一旦の総決算となった本イベント。しかし最後に東山が語ったように、原作世界はまだまだ広がり続けている。アニメで描かれたエピソードにも原作にもまだまだ愛を注ぎ込んでいただいて、その結果、また衝撃だらけの続編が映像化されることを、筆者も心から熱望したい。

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