JR東日本は16日、トンネル覆工表面の状態を効率的に把握することを目的に2000年から導入しているトンネル覆工表面撮影車に関して、新幹線用の車両の老朽化にともない、従来より高精度かつ高速走行で撮影可能な新しい車両を導入すると発表した。

JR東日本のトンネル検査では、トンネル覆工表面のひび割れなどの変状情報を図示して活用しており、変状情報を効率的に把握するため、センサによりトンネル覆工表面の状態を画像として記録できる専用車両(TuLIS : Tunnel Lining Scanning Car)を線路上に走行させ、ひび割れなどのデータを取得している。

新型車両では、トンネル覆工表面の2次元の画像データと3次元の形状データを1mm間隔で同時に取得可能なセンサを搭載。スリット状のレーザー光をトンネル覆工表面に照射し、反射光をカメラで撮影することで、トンネル覆工表面の画像および凹凸情報を高精度に取得できる。

計測装置の変更によって処理速度も向上し、従来の約2倍となる計測速度20km/hで高精度なデータを取得できるため、計測作業の効率化を図ることも可能に。また、従来は人が撮影画像からトンネル覆工表面のひび割れなどの変状情報を判読して図化していたが、新型車両ではひび割れの把握の効率化と今後の自動化をめざし、得られるトンネル覆工表面の凹凸情報を用いたひび割れ抽出の補助機能を追加導入している。

今後は新幹線トンネルを対象に、2月上旬以降から順次計測を開始し、新たに取得するトンネル覆工表面の形状データを活用することで、より効率的で高度化したトンネル検査の実現をめざすとしている。