JR西日本は山陽新幹線・北陸新幹線の車内セキュリティに関して、これまで計画的に実施してきた客室内への防犯カメラの整備や警備員による車内巡回の取り組み、テロ・犯罪の発生を想定した訓練などに加えて、情報共有ツールの導入、指令員による車内の状況把握などの強化を行い、さらなる車内セキュリティ向上を図ると発表した。

情報共有ツールの導入にあたり、新幹線の運行に係る社員間で「グループ通話アプリ」を利用する。各社員が配備された携帯用端末を担当列車の業務開始までに通話グループに参加した上で使用することで、通話グループ内で1人の社員が情報発信すれば一斉に情報を共有することが可能となる。導入の対象は車掌、客室乗務員、運転士、指令員、車内販売員(山陽新幹線のみ)、車両保守担当社員、警備員で、約1,000台の端末を3月14日から山陽新幹線・北陸新幹線に順次導入する。

指令員による車内の状況把握は、乗客の案内を可能とする機能の整備とともに行われる。車内で非常ボタンが扱われた場合に指令所のモニターへ自動的に通知される機能と、車内の防犯カメラ画像が指令所に表示される機能を導入。指令所から個別の列車に車内放送を行うことも可能とし、乗務員が車内対応にあたっている際に指令員から乗客への情報提供を行えるようにする。このしくみの対象線区と車両は、山陽新幹線のN700系(16両編成・8両編成)と、北陸新幹線のW7系で、2020年度以降、順次運用を開始。2021年度中に整備を完了する予定となっている。