Windows 10の稼動デバイスが10億台を突破した。それを記念したかのように、Microsoft Chief Product Officer, Panos Panay氏はInstagramで、Windows 1.01からWindows 10までのUIを振り返る動画を投稿。なお、Microsoft by the Numbersを確認すると、Windows 10デバイス数は9億台のままである。

この動画で注目したいのは、新アイコンとシンプルなライブタイル。以前の記事で紹介したように、UIのシンプル化と一貫性を実現している。1分程度の動画なので、ぜひご覧いただきたい。さて、UIの改善は歓迎するが、その中身であるアプリに関しては迷走する姿が見え隠れする。一例がSkypeだ。

Skypeは、従来のデスクトップアプリ(Win32)版と、新しいUWPアプリ版の2種類をWindows用にリリースしているが、その機能差は大きい。SkypeのChangelogを確認すると、バージョン8.56〜では「メッセージを引用として貼り付ける」が加わったと記載があるものの、UWP版Skypeの「メッセージング」を確認してもこの設定は見当たらない。

ひょっとしたら開発陣の単純なミスなのかもしれないが、MicrosoftのUWP離れというのは考え過ぎだろうか。Skypeの更新頻度は、Windowsデスクトップアプリ版、macOS版、Linux版、Web版は1カ月に1回〜2回、UWP版は2カ月に1回程度だ。Microsoft 365 Roadmapを確認すると、Microsoft TeamsとSkypeの相互運用を予定しているが、推奨するクライアントはSkype バージョン8.58以降だ。つまり、この記事の執筆時点でUWP版Skypeは対象外。

エンドユーザーの重要なコミュニケーションツールだったMSNメッセンジャー(Windows Liveメッセンジャー)時代と比べると、ツールとしての完成度にも疑問が生じるSkypeは存在感が薄くなっている。

Microsoftはすでに、デスクトップアプリ(MSI形式)などをMicrosoft Store経由で配布可能にするMSIXパッケージツールを提供中だ。UWPアプリにこだわる必要はなくなってきているが、UWPアプリを主軸とするWindows 10Xも控えており、今日明日UWPアプリが全廃されるとは考えにくい。そうした状況にも関わらず、MicrosoftのUWP離れを漠然と感じている。

阿久津良和(Cactus)