JAFは3月23日、車内における熱中症の危険性に関する検証結果を発表した。検証は、大きさが異なる2台の車両の車内温度の上昇を比較したり、湿度の違う同じ車両における暑さ指数を比較する形で行われた。

はじめに、外気温23.3度〜24.4度、外湿度11〜19%という快適な気候条件のもと、大型SUVと軽ワゴンをそれぞれ南向きに配置し、車内温度、ダッシュボード、ハンドル上部の温度を計測。ダッシュボードにはスマートフォンとタブレットを置いて、時間経過とともに作動状況も検証した。

その結果、テスト開始1時間後の軽ワゴンの車内温度は37.5度だったのに対し、大型SUVはそれを6度上回り43.5度と高く、その後も上昇し続けた。

また、赤外線サーモグラフィを見ると、SUVのダッシュボードの温度は57.3度、軽ワゴンが41.0度という結果に。ダッシュボードの上に置いたスマートフォンとタブレットは、どの車両も約30分で高温になり、一部の機能を除いて使用できない状況になった。

これらの検証の結果、軽ワゴンよりも大型SUVの方が車内温度とダッシュボードの温度が高くなることが明らかに。その要因として、「大型SUVは軽ワゴンよりフロントガラスの面積が広く角度が浅いため、より直射日光がダッシュボードに当たっていたことが考えられる」と同社は分析している。

続いて、同じ車2台を用意し、A車の車内湿度は屋外と同じ15%、B車は加湿器で車内の湿度を45%まで上げた状態で、一定時間を経過したときに、熱中症の目安となる暑さ指数がそれぞれどうなるかを計測した。

その結果、湿度が高いB車の暑さ指数が早く上昇し、「厳重注意」となる30.9度に。また、A車も「注意」となる22.9度となり、同じ気温であっても、湿度が高いほうが熱中症になりやすことがわかった。