シャープは3月25日、70V型8Kタッチディスプレイを使った「8Kインタラクティブミュージアム」を法隆寺(奈良・生駒郡)の大宝蔵院に設置し、一般公開を開始した。さまざまな国宝や建築物などの重要文化財の高精細画像を表示し、タッチ操作で見たい部分を拡大して細部まで鑑賞できるという。

8Kインタラクティブミュージアムは、間近で見たり、直接手に取ったりすることが難しい貴重な美術品や工芸品などの高精細画像を、8Kの超高精細ディスプレイで体感できるシステムで、タッチ操作にも対応。シャープでは文化・教育分野などへの応用を進めている。

今回、法隆寺 大宝蔵院に設置されたシステムは計2台で、70V型8Kディスプレイに法隆寺・法起寺の建築物や仏像といった、数々の国宝や重要文化財の高精細画像を表示。さらに、画像を拡大することで五重塔の相輪(塔の最上部から突き出た、金属製の装飾物)や、卍崩しの高欄(卍を崩した形が連続している模様の手すり)などの高所に施された建築技法や、玉虫厨子の玉虫細工の羽の輝きといった肉眼でとらえることは難しい細部まで、じっくり鑑賞できるという。2カ国語(日本語・英語)でそれぞれの国宝の解説も表示可能だ。

設置に当たっては、一般財団法人奈良県ビジターズビューローが、文化庁による「令和元年度文化財多言語解説整備事業」を活用。表示できるコンテンツは一部を除き、飛鳥園が1億5千万画素のデジタルカメラで新たに撮影したものだという。