iOSでは、文字入力用に画面に描画されるキーボード(ソフトウェアキーボード)が提供されます。物理キーボードのように指先で押す実感はないものの、嵩張ることがなくキーの数や大きさも画面の都合にあわせて変更できるなど、ソフトウェア次第で自在に姿/機能を変えられるところがメリットです。

そのソフトウェアキーボードは、サードパーティーにも解放されています。App Storeを「キーボード」で検索するといくつかヒットするとおり、独自の機能とデザインを持つソフトウェアキーボードは文字入力にこだわりを持つユーザに支持され、ひとつのジャンルを確立しています。

しかし、キーボードという性格上、入力される単語/文字列には高い安全性が求められます。個人を特定されかねない名前や住所、電話番号はもちろんのこと、クレジットカード番号やパスワードの入力にも使われるため、データの漏えいなどセキュリティ上の問題があってはなりません。

そのため、キーボードアプリには「フルアクセス」を認めるかどうかの決定がエンドユーザに委ねられています。キーボードアプリにフルアクセスを許可すると、入力するデータへのアクセス/収集/送信をアプリ開発者に認めたことになり、位置情報や個人情報へのアクセスも許可していると、データがアプリ開発者のサーバへ送信される可能性が出てきます。

初期設定では、ソフトウェアキーボードのフルアクセスは許可されていませんが、「設定」→「一般」→「キーボード」画面でサードパーティー製ソフトウェアキーボードを選択し、次の画面で「フルアクセスを許可」スイッチをオンにするとフルアクセスが許可されます。許可しないことには、ネットワーク接続が必要な機能を利用できないなどフル機能を利用できなくなりますが、慎重に判断すべきでしょう。