どこでもサイエンス 第156回 リンゴのサイエンス雑学

どこでもサイエンス 第156回 リンゴのサイエンス雑学

アダムとイブがリンゴを食べて以来、リンゴは人類のパートナーなフルーツでございます。本当によく出てきますなー。そして、ふと気がつくと、サイエンスネタになることもよくありますな。今回は、リンゴとサイエンスをお題に、雑学いたしますよー。

理科が小学1、2年生で教えられなくなって久しいので、小学校のサイエンスは算数からスタートします。で、そこに真っ先に出てくるのはリンゴです。そう、サイエンスのスタートはリンゴなのですな。

曰く、「たけしくん」が、「リンゴ3こ」と「みかん2こ」を与えられ、合わせてなんこ? というわけでございます。もちろん答えは「リンゴ3ことみかん2こ」なのですが(おい)、抽象化を大切にする算数(おいおい)では「5こ」が正解になります。リンゴとかみかんとかいうのは、どーでもよいのですね。そう、わかりますか? わたしはここで引っかかって先生に「おもしろい子」と言われたのですよ。ところで「たけしくん」は?

まー、別に算数に限ったことではないですな。英語でもPPAP、ペン・パイナップル・アップル・ペンでございますから。ちなみにパイナップルは、パイン(松)+アップル(果実)で、松かさみたいな形をした、フルーツだからそういうのでございますよ。パイナップルはパイナップル科で上位はイネ目、リンゴはバラ科(でたー)で全然違うんですけどねー。あ、ちなみに上に書いたように、WIKIPEDIA先生によるとアップルは単に果実一般を示す言葉だったそうです。え? そうなの?

いや、考えてみれば、人類の歴史は聖書に従うと、アップルとの出会いでスタートしたのでした。エデンの園のアダムとイブ(エバ)は、リンゴを食べてしまってから堕落をしたのでしたな。確か…旧約聖書の創世記(ジェネシスですなー)を読むと、知恵の実と書いています。あれ? リンゴはというと、これまたWIKIPEDIA先生によると、「善悪の知識の木」の悪が「malus」、リンゴも「malus」になるため、取り違えたか? なんて書いてあります。ふーん。そうなんだー。

リンゴは、秋を代表するフルーツですが、ま、いつでも食べられますな。食べる時には、皮をむくわけですが、どうむきますか? 端っこからクルクルと巻いていくと、これが「クロソイド曲線」というのになるのでございます。オイラー螺旋とも言います(でたオイラー!)。

WIKIPEDIA先生による図を見ていただければ、「緩和曲線」とかいって、一定でカーブをきつくしていく、あるいはゆるくしていくとでてくるので、高速のインターチェンジの形状とかに応用されていますな。

ちなみに、このクロソイド曲線はギリシャ神話の運命の3女神の1人クローソーにちなむ名前です。糸巻き棒から運命の糸を引き出し紡ぐことからこんな名前になっております。一部でカルトな人気がある永野護の漫画「ファイブスター物語」の、3人の主役クラス人造人間(ファティマ)の1人の名前にもなっていますな。

ところで、リンゴの皮むきについて、人類は便利な装置を開発しております。果物ナイフ? 皮むき機? いえいえ、ズバリ「リンゴの皮むき機」でございます。使ったことありますかー? ない? いやあれはいいものですよ。

え? 見たこともない? マイベストのリンゴの皮むき機という記事がええですな。MoMA(ニューヨークの近代美術館)ストア扱いもので5400円。おー、欲しいなあー。ジャマと言われそうですが。モノタロウなら1000円代のがあるのですな。MoMAストアといえば、オシャレなニューヨークな人が無印良品を買いに(昔はそこにしかなかった)いく店でございます。あー、ZOZOな人で有名なバスキアのポスターも買えますよー。名古屋な人のソウルフード、寿がきやのラーメンスプーンも売ってますけど(デザインが認められた)。

しかし、リンゴの皮むき機。この身も蓋もないネーミングの機械は、なんというか手作業からの素敵な解放ですなー。発明は150年ほど前の19世紀終わりくらいらしいのですが、あー答えがわからない。

日本でも皮むき機があったらしいという話もありますが、確証が持てないです。ちなみに「みかんの皮むき機」を作ったのは日本の自動車部品メーカーらしいですよ。

さて、アップルでございますが。アップルで検索すると、絶対出てくるのは、二人のスティーブが作った、GAFAなiPhoneな会社ですな。iPS細胞のネーミングにまで影響を与えちゃったこの会社は世界でも最も初期の1970年代にパーソナルコンピュータを製造販売したことで有名でございます。

ま、車でいえばベンツとかそんな感じですね。なーんでアップルかということについては、これはもうWIKIPEDIA先生が早いですね。ビートルズのアップルレコードからと思っていたのですが、違うみたいですな。

さて、サイエンスに戻りますな。リンゴといえば、ニュートンの万有引力の法則の発見です。リンゴが落ちるのを見て、月がなぜ落ちてこないのかと思索したのが着想だとか、いろいろ伝説がありますな。

1つはっきりしているのは、ニュートンの実家のリンゴが株分けされて日本中にあることでございます。ニュートンのリンゴの木で検索するとゾロゾロ出てきます。東京の東大の小石川植物園にあるのが有名(でもないか)ですが、広島大学にもあるのね。あと、結構あちこちの自然博物館にあるようですよ。

そうそう植物としてのリンゴについてですが、カスピ海と黒海の間のカフカス(コーカサス)が原産で、そこから広がったらしいのですがよくわかっていないらしいですな。暑さに弱いのですが、ブドウよりも寒さに強いので、北方でも栽培されています。ワインが作れないフランスのノルマンディ地方では、リンゴから作る発泡酒シードルが名産品になっているようです。

日本ではやはり寒冷な青森や長野の名産です。長野ではリンゴの加工品もいろいろあって、リンゴかりんとう食べながらこれ書いてます。うま。

あまりサイエンスにならなかったのですが、まあ今回はご勘弁を。ではまた。

著者プロフィール
東明六郎(しののめろくろう)
科学系キュレーター。
あっちの話題と、こっちの情報をくっつけて、おもしろくする業界の人。天文、宇宙系を主なフィールドとする。天文ニュースがあると、突然忙しくなり、生き生きする。年齢不詳で、アイドルのコンサートにも行くミーハーだが、まさかのあんな科学者とも知り合い。安く買える新書を愛し、一度本や資料を読むと、どこに何が書いてあったか覚えるのが特技。だが、細かい内容はその場で忘れる。


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