広報わっかない(北海道稚内市)

2021年1月号

「自治体の財政」と聞くと、「専門的でよくわからない…」と思っている市民の皆さんも多いのではないでしょうか。
まちづくりを進めるためには、皆さんと一緒に知恵を出し合い、工夫していくことが重要です。
そのためには、稚内市の財政状況を知ってもらい、情報を共有することが必要です。そこで、今回は市の財政状況について、皆さんの疑問にお答えします。少しでも稚内市の財政を身近に感じてもらい、興味を持ってもらえればと思います。

■Q1.稚内市の1年間の収入と支出はどのくらい?
グラフのとおり、稚内市の収入(歳入)は全体で304億1千万円ありました。
そのうち、自主財源は122億円で40.1%、依存財源は182億1千万円で59.9%となっています。
一方、支出(歳出)は全体で302億1千万円ありました。
そのうち(1)義務的経費は94億9千万円で31.4%、(2)投資的経費は55億1千万円で18.2%、(3)その他の経費は152億1千万円で50.4%となっています。
このように、経済的性質を基準として分類することにより、経費の構造や財政体質を知ることができます。

◆収入(歳入)
総額 304.1億円



単位:億円

◆支出(歳出)
総額 302.1億円



単位:億円

◆用語解説
〇自主財源
稚内市が自ら調達することができる収入のことで、「市税」、「使用料及び手数料」、「繰入金(基金の取り崩し)」などがあります。

〇依存財源
国や北海道の基準などに基づく収入のことで、「地方交付税」、「国庫・道支出金」、「地方債」などがあります。

〇義務的経費
市の歳出の中で、支出が義務付けられた経費のことです。人件費、扶助費、公債費があります。

〇投資的経費
道路、公園、学校などの建設や大規模改修など、社会資本の整備に要する経費のことです。普通建設事業費や災害復旧事業費があります。

〇人件費
職員給与、議員、各委員報酬などの経費です。

〇扶助費
生活保護法や児童福祉法に基づく扶助者への支給や、市が単独で行う各種扶助の経費です。

〇公債費
市債の元金や利子、一時借入金の利子を支払うための経費です。

〇物件費
消費的性質を持つ経費で、賃金、旅費、交際費、需用費、委託料などがあります。

〇補助費等
市から他の地方自治体や民間に対して、行政上の目的により交付される経費です。

◎支出はいろいろな種類に分けられています。具体的にどのようなものに使われてきたのかは、以下をご覧ください。

◆稚内市の決算を家計に例えると…
稚内市の一般会計(令和元年度決算額)



◎給料や、実家等からの支援による収入が約244億円ありますが、これだけではお金が足りません。
そこで、貯金の取崩しや、銀行からの借り入れによって不足分の60億円を賄っています。

◆令和元年度に行った主な事業
▽船舶上架施設整備事業
1億396万5千円
越冬上架の作業時間の短縮や、従事者の安全性及び身体的負担の軽減を図るため、宗谷港に船舶上架施設を整備しました。

▽日本最北端わっかない平和マラソン 開催費補助事業
2,405万円
総勢2,000人を超えるランナーがエントリーし「第2回日本最北端わっかない平和マラソン大会」を開催しました。

▽緑・富岡環状通街路整備事業
8,535万8千円
緑・富岡環状通の道路拡幅改良工事や植樹帯の整備等を行い、令和元年度をもって第一工区の整備は終了しました。

▽再生可能エネルギー地産地消モデル構築事業
3,820万4千円
地域エネルギー会社の設立に向け、検討委員会の開催や市内公共施設にエネルギーマネジメントシステムを設置し、電力需要の計測・解析を行いました。

◎ここにある事業はほんの一部ですが、身近な事業に使われています。