広報のしろ(秋田県能代市)

令和3年1月1日号

◆能代市長齊藤滋宣

皆様、あけましておめでとうございます。
2021年の初春を健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。
旧年中は、市政の推進に格別のご理解とご協力を賜り心から感謝申し上げます。

さて、昨年は、新型コロナウイルス感染症の影響によりこれまで経験したことのない試練の年となりました。全国的に感染が拡大していく中、行動自粛、各種イベントの中止や延期などにより、市民の生活や地域経済に大きな影響がありました。
本市では独自施策として、事業継続支援金や長期影響継続事業者支援金などの各種支援金の給付のほか、新型コロナウイルス関連相談窓口や仮設診療所の設置などさまざまな対策を講じてきました。今後も感染症の状況や地域への影響を注視しながら、さらに必要な対策について検討していきます。

人と人とが集い、語り、触れ合うという、これまでの当たり前の生活を取り戻すことができるよう、皆様と一緒になってこの難局を乗り越えていきたいと思いますので、これまで以上に一人ひとりが感染予防対策を心掛けてくださるようお願いします。

昨年6月、能代バスケミュージアムを柳町に移転し、リニューアルオープンしました。展示スペースはこれまでの約3倍となり、各コーナーの内容も充実したことで、移転前に比べて来館者も増加しています。8月には、能代市バスケの街づくり推進委員会主催によりアンダーカテゴリーの育成を目的とした「能代バスケットボールアカデミー」を開校しました。

また、10月には、死亡届に関連した手続に特化した窓口としては県内初となる「ご遺族支援コーナー」を開設しました。ご遺族の各窓口への移動や書類記入の負担が軽減され、手続の時間短縮にもつながっており、利用された方からは好意的な声をいただいています。
今後も、常に新たな発想や行動力を持って、市民サービスの向上につながる取り組みを進めていきたいと考えています。

今年は1年延期となった東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催年です。昨年11月には市民の皆様にヨルダンをもっと知り、関心をもってもらうことを目的に、市内小中学校へリーフレットを配布したほか、ヨルダンの文化・国際理解を深めてもらうための出前講座、ヨルダンの子どもたちも競技しているタグラグビーの体験会を開催しました。今年1月にはパラアスリートらを招いたパラスポーツ体験イベントも計画しています。
同国との相互理解をさらに深めながら、大会への気運醸成を図り、選手団の受け入れや事後交流などに取り組んでいきたいと思います。

また、本市では平成24年以来9年ぶりとなる秋田県種苗交換会が開催されます。種苗交換会に対する市民や圏域住民の関心は高く、農業を基幹産業として見つめ直し、発展や活性化につなげる機会と捉えていますので、山本郡3町、関係機関・団体と連携し、成功に向けて準備を進めていきます。

近年、地球温暖化による影響が世界的に深刻化している中、国では2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロとする方針を示しました。風況などの自然環境が良く、風力発電の適地である本市において風力発電等再生可能エネルギーの導入拡大を進めることは、地球温暖化対策にも大いに貢献するものと考えます。

本市では、これまで能代港を中心とした洋上風力発電の拠点化を目指してきました。その活動が実を結び、昨年3月に、洋上風力発電建設や維持管理の拠点形成を柱とした港湾計画の改訂が実現。現在、この計画に基づき、国や県により、ふ頭用地の拡張、重厚長大な風車部材の重さに耐えうる岸壁の強化などが進められています。

さらに全国に先駆け、7月には、能代沖を含む海域が再エネ海域利用法における洋上風力発電を促進する区域に、9月には、能代港が港湾法における海洋再生可能エネルギー発電設備等拠点港湾に指定され、拠点化の実現に着実に向かっていると感じています。

今後、洋上風力発電の関連産業の集積、地元企業の参入、メンテナンス拠点の形成などに向けた取り組みを進め、産業振興や雇用の拡大を図り、本市や県全体の活性化に繋げていきたいと考えています。
人口減少・少子高齢化が進行する中においても、優れた地域資源を活かし、希望ある将来を築いていくため、市民の皆様の理解と信頼を得ながら努力し続けていきますので、引き続きご支援、ご協力をお願いします。

結びになりますが、皆様にとりまして、幸多く、輝かしい一年となりますことを心よりご祈念申し上げ、年頭のあいさつといたします。

◆山家集
年暮れぬ 春来べしとは思ひ寝に まさしく見えてかなふ初夢
西行

◆新春のお慶びを申し上げます
能代市