広報いかわ(秋田県井川町)

2021年1月号

11月26日、役場大会議室にて「第五次井川町総合振興計画」、「第2期井川町総合戦略」の第二回策定審議会が催されました。9月に行われた第一回策定審議会での審議を踏まえて作成された素案について委員の皆さんによる活発な議論が行われました。

◆総合振興計画とは
長期的展望をもつ計画的・効率的な行政運営の指針として、将来予測に基づく本町の今後目指すべき将来像を描き、その達成のために取り組む施策の体系と執行体制を明確にするために策定される町政運営において最上位に位置づけられる最も基本的な計画です。計画期間は10年間で、令和3年年度から令和12年度までとなります。

◆総合戦略とは
人口減少の抑制を始めとする持続可能な地域づくりは長い時間を要し持続的な取り組みが必要であることから、持続可能なまちづくりに向けた取り組みを充実、加速させていくために策定されるもので、推進期間は本町の最上位計画である第五次「井川町総合振興計画」の前期基本計画の期間に合わせ、令和3年度から令和7年度までの5年間となります。

◆町民意向調査の結果
町では、次期総合振興計画並びに総合戦略策定の検討資料とすることを目的に、令和2年6月から7月にかけて、18歳以上90歳未満の井川町民1,000人を無作為に抽出し、郵送による調査票の配布・回収を行いました。
・調査票送付数1,000件
・総回収数 539件
・有効回収数 539件
・回収率 53・9%

町民意向調査では大別して
1 井川町の住みよさ
2 井川町の自慢できるもの
3 井川町の動き、行政サービス、まちづくりへの参画
4 井川町の良いところ、良くないところ
5 今後力を入れて欲しいこと
6 「豊かさ」について
7 こんな井川町にしたいという思い、まちづくりについてのアイディア、意見
の7点についてご意見を伺いました。

1「井川町の住みよさ」に関しては、「住みよい」と「普通」を合わせると94・6%を占めることから、町民の多くは井川町での生活にほぼ満足していると判断されます。その理由としては、買い物に便利、駅が近く交通が便利など生活の利便性の高さを挙げる町民が多くなっています。また、学校や子育て支援、自然が豊かなことに対しても満足感が強いと判断されます。ただし、年代別にみると、70代は「住みよい」が50・0%を占めるのに対して、働き盛りに該当する50代では27・3%にとどまり、この年代では「住みづらい」の割合が5・7%と比較的高い傾向にあります。

2「自慢できるもの」に関しては、「はい」(自慢できるものがある)が69・2%を占めています。内容は、圧倒的に国花苑に関する回答が多く、国花苑やその桜が町民にとって町の象徴と受け取られていることがうかがえます。年代別にみると、10代では「はい」が53・3%と年代中で唯一60%を下回っています。

3「井川町の動き、行政サービス、まちづくりへの参画」内の項目「井川町への関心」に関しては、全体では「とても関心がある」、「まあまあ関心がある」という回答の合計割合が74・8%を占めるものの、年代別にみると年代が低いほど関心の度合いが低いというはっきりした傾向があります。「まちづくりへの参画方法」では、町内会活動という身近な活動が55・7%を占める一方で、「わからない」という回答が31・9%で2番目に多くなっています。「行政サービスへの満足度」に関しては、全体では「とても満足している」、「まあまあ満足」の合計が60・6%であり、一定の満足度を得ていると判断されます。ただし年代別にみると、この割合は、10~30代が他の年代より低く、若い町民の満足度が比較的低いという結果となりました。

4「井川町の良いところ、良くないところ」について、「良いところ」に関しては、教育・子育ての環境について評価が高く、自然環境や上下水道も町民に良いと認識されております。一方、「良くないところ」では、「観光の魅力や仕掛け」という回答が他の項目を引き離して割合が高くなっています。

5「今後力を入れて欲しい事」でも、「観光の魅力アップや仕掛けづくり」という回答が最も多くなっており、町民の間で広く共通の課題として認識されていることが分かります。

6「豊かさ」に関しては、町民は、健康や衣食住の充実、円満な家庭・家族といった基本的な生活の安定を重要と考えていることがうかがえる結果となりました。

これらの結果から2つの特徴が認識できます。第1に、全体的に井川町での生活に満足感が大きいものの、年代別にみると「自慢できるものがある」、「井川町への関心」、「行政サービスの満足度」という項目で10~30代の若い町民の関心や満足度が低いことです。「こんな井川町にしたい」、「まちづくりへのアイディア、意見」でも、若い人が定住できる町、戻ってくる町になってほしいという願いが強いと判断されることから、若い町民の行政サービスの満足度、町の良さの認識をいかに高めるかが重要な課題となります。
第2が「観光」への取組の重要性です。町民の多くが日本国花苑を町の良さの象徴と考えていますが、その活用や観光の魅力度アップに関しては今後の取組に期待する声が多くなっています。日本国花苑の活用を中心にして観光面での井川町の魅力度をアップし、それを積極的にPRして町外からの人の流れを呼び込む取り組みが求められています。

◆第五次井川町総合振興計画主な施策(素案)
◇環境・安全・インフラ
・自然環境の保全
・生活環境の保全
・防災・防犯・交通安全の推進
・住環境の整備と定住促進
・交通・通信体系の整備
◇健康・福祉・共生
・保健・医療の充実と健康づくり
・地域福祉の充実
・高齢者福祉の充実
・障がい者福祉の充実
・共生・協働によるまちづくり
・少子化対策の充実
・男女共同参画社会の形成
◇産業振興
・農林業の振興
・商工業の振興と雇用創出
・観光の振興
◇教育・文化・スポーツ
・幼児教育の充実
・学校教育の充実
・生涯学習の推進
・芸術文化の振興と文化財の保護伝承
・生涯スポーツの振興
◇行財政運営
・効率的、効果的な行財政運営

◆第2期井川町総合戦略基本目標(素案)
◇地域の産業仕事づくり
・農業所得向上対策
・農業担い手支援
・起業・創業による雇用の創出
・地域資源を活用した観光振興
◇安心子育て環境づくり
・結婚・出産支援
・子育て支援事業の充実
・井川っ子元気プランの推進
・子育て世代の定住対策
◇健康で住みよいまちづくり
・健診事業の充実による健康寿命の延伸
・空き家の利活用
・包括ケアシステムの充実
・地域コミュニティの活性化
・安全安心なまちづくり
・移住の促進

井川町総合振興計画並びに総合戦略策定審議会委員氏名は本紙PDF版をご参照ください。