戦争体験者の話を聞く会 下諏訪の法泉寺

 下諏訪町東山田の法泉寺で6日、「第15回太平洋戦争体験者のお話を聞く会」が開かれた。町内外から30人余りが来場。家族や自身が出征した経験を持つ西村五代さん(83)=同町東山田=、田中薫さん(92)=同町西鷹野町=から話を聞き、反戦平和への思いを新たにした。

 西村さんは6人きょうだいの末子で、兄3人が出征した。長兄は配置換えに先立つ帰省中に終戦を迎えたため辛うじて難を逃れたが、次兄と3番目の兄は、それぞれの戦地で戦病死したという。

 西村さんは「3番目に続いて次兄が亡くなったと知らされた時、母はへたり込んで動けなくなってしまった。立て続けに戦争で子を亡くし、どんな思いだったが考えると今でも涙が出る」と振り返った。

 さらに、激化する戦況の中で、まだ未成年だった四男が家族に内緒で少年兵の募集に応募し、それを知った母が「3人も出征したのだから」と必死で取り消してもらったことを追想。「友達がみんな少年兵に志願したから…。兄はその後、しばらく何もしゃべらなくなってしまった。兄の気持ちも、母の痛さも良く分かる」と話し、「戦争は誰も幸せにしない。平和な世界であってほしいと心から願います」と語った。

 開会に先立って全員で黙とうを行い、戦没者のめい福を祈った。

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