地域つなぐ「飯ごう炊さん」 3世代家族

 伊那市の御園区で22日、同居や近居の3世代家族が一堂に会し、飯ごう炊さんを通じて交流する催しがあった。3世代が互いの顔を知り、地域ぐるみで子育てや暮らしを支える風土づくりにつなげたいと、御園PTAと御園地域社会福祉協議会が共催して初めて実施。総勢125人が参加し、会話を弾ませながら野外でカレーライスを作った。

 御園PTA会長の正木茂さん(53)によると、飯ごう炊さんは「親子レク」の恒例行事だが、今回は市社協の3世代交流支援事業を使い、祖父母にも参加を呼び掛けた。

 家族らは、洗ったコメを入れた飯ごうや、ニンジン、ジャガイモ、タマネギといった野菜を持ち寄り、区内の白山グラウンドに集合。子どもを中心にして野菜を切り、数カ所に起こした火でご飯を炊いた。大鍋のカレーが出来上がると、炊きたてのご飯の上にかけて「いただきます」と声を合わせた。

 「(祖父母世代から)野菜の切り方、火を使ったご飯の炊き方を教わり、自分のためになった」と、子ども会リーダーで伊那小6年の伊藤智弘君(11)。祖母からは「こんなに子どもがいたなんて」と驚きの声が上がり、「孫を含めて子どもたちの声を聞くだけで元気になります」と話す人もいた。

 3世代交流は継続していく考え。地域社協の会長でもある多田幹男区長(70)は「家族同士、近所同士での触れ合い、語り合いが減ってしまった今の時代だからこそ、こうした交流が必要だと思う」と語り、区の活性化や行事の継承、郷土愛の醸成に結び付くことを望んでいた。


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