徒歩の旅は感動の宝庫 石川さん日本縦断報告

 日本列島縦断3500キロの歩き旅を踏破した報道写真家、石川文洋さん(81)=諏訪市尾玉町=の「日本縦断おかえりなさい報告会」が21日夜、同市のRAKO華乃井ホテルで開かれた。昨年7月9日に日本最北端の北海道・宗谷岬を出発、今年6月8日に生まれ故郷の沖縄県那覇市へゴール。11カ月間、心に触れた場面でシャッターを切り続け、その数は3万5000枚に及ぶ。映像を交えて全行程を追い、「徒歩の旅は感動の宝庫だった」と振り返った。参加者は平和を願う旅への思いを共有し、快挙をたたえた。

 石川さんはベトナム戦争の従軍取材で、民間では世界で初めて南と北の最前線を撮影。長年にわたり沖縄が抱える課題や東日本大震災など、被災地のその後も広く発信している。

 列島縦断は65歳のときにも挑戦し、日本海沿いをひたすら歩いた。今回は「傘寿のチャレンジ」。この間発症した心筋梗塞を気遣いながら1日15キロのペースで歩き、雄大な自然や現地の人々との出会いを楽しみ、東日本大震災、阪神・淡路大震災などの被災地に立ち止まり、今を取材した。

 福島県双葉町では防護服を着て家の整理に帰る地元民と同行。震災当日が卒業式だった富岡町富岡第2中学校では、式場の椅子が散乱している光景を目の当たりにした。名護市辺野古沿岸部では、土砂を積んだトラックの群れが座り込み抗議で立ち往生する様子も記録した。

 報告会は石川さんと親交のある小口寿夫・諏訪赤十字病院名誉院長らが、石川さんと縁のある人たちに呼び掛けて開催、34人が参加した。小口さんは「謙虚で偉ぶらない。言葉の一つ一つに非常に重みがある」と人となりを紹介。根津八紘・諏訪マタニティークリニック院長、梶川昌二・諏訪日赤院長、樽川通子・サロンしもすわ代表らがお祝いの言葉を送った。

 石川さんは「住み慣れた地域の人たちに、『おかえりなさい』と報告の機会をもらってうれしく思う」と感謝。「歩くことは超党派の出会いがある。今後も体調を見ながら挑戦を続けたい」と意欲を語った。


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