諏訪市で昨年8月に市道を歩いていた当時21歳の男性が、スマートフォンを使いながら車を走らせる「ながら運転」をしていた男の乗用車にはねられ死亡した事故で、諏訪署が自動車運転処罰法違反(過失運転致死)と道交法違反(救護義務・報告義務違反)の容疑で車を運転していた市内の男(20)を13日にも地検諏訪支部へ書類送検することが、捜査関係者への取材で分かった。男には、ながら運転で男性をはねた上に、現場から立ち去った疑いが持たれている。

 事故は昨年8月21日午後11時35分ごろ、諏訪市飯島の市道で発生。歩いていた古牧峻輔さん=同市城南=が、後ろから来た車にはねられた。古牧さんは市内の病院に運ばれたが、頭を強く打っており、事故から約8時間半後、急性硬膜下血種で死亡した。

 捜査関係者によると、男は車を運転中、スマホに表示されたSNS(交流サイト)のメッセージを確認しようと脇見をし、前方の安全を確認せずに古牧さんをはねたとされる。さらに、事故直後に車で立ち去り、救護や警察署への報告をしなかった。間もなくして現場に戻り、救急搬送を要請したという。諏訪署が任意で捜査を進めていた。

 事故現場は、国道20号諏訪バイパスに平行する市道で、諏訪インター近くの商業施設が並ぶ地域にある。県警によると、ながら運転が原因の死亡事故の発生は、県内では2009年以来10年ぶりという。